“なんら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
何等98.8%
何人1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のつそり立ち上りざま「いづれ近日何等なんらかの沙汰をしようが、余りあてにしない方がよからう。」とていよく志望者を送り出してしまふ。
自分のためにあれほどの深傷ふかでを負わせられながら、しかも彼女自身何等なんらの償いを求めようとする気色けしきも無いような節子に対しては
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
古来いふ佳人は薄命なり、と、けだし社会が渠をして薄命ならしむるのみ。婚姻てふものだになかりせば、何人なんらの佳人か薄命なるべき。
愛と婚姻 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)