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度
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たく
ふりがな文庫
“
度
(
たく
)” の例文
蕎麦をぶってがんすから喰いに来ておくんなんしよ、めで
度
(
たく
)
※
(
かしく
)
……フヽヽヽ妙な所へ目出度かしくと書いたもんだなア、これは妙だ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
泣き声も次第に細るばかり、その夜の十一時五分ほど前には、ついに息を引き取り候。その時の私の悲しさ、
重々
(
じゅうじゅう
)
御察し下され
度
(
たく
)
、……
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
右御許し下され
度
(
たく
)
、
若
(
も
)
しこの一事を御承引下され候わずば、妾は永遠に君を見ることかなわず、これに過ぎたる悲しみは
無之
(
これなく
)
候。
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「大滝にて発見された婦人片腕事件につき是非是非御話し申上げ
度
(
たく
)
。フン、例の片腕事件だ。何かあるかも知れんね。明智さん」
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
以て右の金子道具共殘らず相渡し
呉
(
くれ
)
候樣の御沙汰
成下
(
なしくだ
)
され
度
(
たく
)
此段偏に願ひ奉つると申ければ大岡殿
點頭
(
うなづか
)
れて
直樣
(
すぐさま
)
八五郎を
呼出
(
よびいだ
)
され其方娘を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
折
(
おり
)
から
下坐敷
(
したざしき
)
より
杯盤
(
はいばん
)
を
運
(
はこ
)
びきし
女
(
おんな
)
の
何
(
なに
)
やらお
力
(
りき
)
に
耳打
(
みゝうち
)
して
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
下
(
した
)
までお
出
(
いで
)
よといふ、いや
行
(
ゆ
)
き
度
(
たく
)
ないからよしてお
呉
(
く
)
れ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
月々
(
つき/″\
)
兄
(
にい
)
さんや
御父
(
おとう
)
さんの厄介になつた
上
(
うへ
)
に、
人
(
ひと
)
の
分
(
ぶん
)
迄自分に引受けて、貸してやらうつて云ふんだから。
誰
(
だれ
)
も
出
(
だ
)
し
度
(
たく
)
はないぢやありませんか
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
飄然
(
ひょうぜん
)
です。まったく
飄然
(
ひょうぜん
)
です、彼は釘勘と共に、奉行所の前の
石豆腐
(
いしどうふ
)
(
差入
(
さしい
)
れ茶屋)で軽い旅支
度
(
たく
)
をすると共に、遠く江戸を離れたのです。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、私も何だか観せてやり
度
(
たく
)
なって、芝居だって観ように由っては
幾何
(
いくら
)
掛るもんかと、
不覚
(
つい
)
口を滑らせると、お糸さんが
例
(
いつ
)
になく大層喜んだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
尚過日は沢山の御手当を頂戴仕り万々難有御礼申上候、来年は御健やかなる体を拝し
度
(
たく
)
、是非御入湯
被下
(
くだされ
)
候様御願申上候
仙人掌の花
(新字新仮名)
/
山本禾太郎
(著)
道とは儒教でも仏教でも西洋の哲学でも
好
(
よ
)
けれど、西洋の哲学などは宜しき師なき故、儒でも仏でもちと深きところを心得たる人をたづねて聴かれ
度
(
たく
)
候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
誰
(
たれ
)
でも
善事
(
よいこと
)
をし
度
(
たく
)
ないとおもふ人はないが、本気になつて、一心にそれをしようと思ふ人と
好加減
(
よいかげん
)
に上つらでし
度
(
たい
)
と思ふ人とで大変な違ひになるんですよ。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
いつも谷に入る毎に「吸い込まれる」という気持で一杯であるのに、この谷では吐き出され
度
(
たく
)
さえ思った。
北岳と朝日岳
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
行蔵
(
こうぞう
)
は我に存す、
毀誉
(
きよ
)
は他人の主張、我に
与
(
あず
)
からず我に関せずと
存
(
ぞんじ
)
候
(
そうろう
)
。
各人
(
かくじん
)
へ
御示
(
おしめし
)
御座
(
ござ
)
候
(
そうろう
)
とも
毛頭
(
もうとう
)
異存
(
いぞん
)
無之
(
これなく
)
候
(
そうろう
)
。
御
(
おん
)
差越之
(
さしこしの
)
御草稿
(
ごそうこう
)
は
拝受
(
はいじゅ
)
いたし
度
(
たく
)
、
御許容
(
ごきょよう
)
可被下
(
くださるべく
)
候也
(
そうろう
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
明後日は猶重くも
相成可申
(
あひなりまをすべく
)
、さやうには候へども、筆取る事
相叶
(
あひかな
)
ひ候間は、臨終までの胸の内御許に通じまゐらせ
度
(
たく
)
存候
(
ぞんじさふら
)
へば、
覚束無
(
おぼつかな
)
くも何なりとも
相認
(
あひしたた
)
め
可申候
(
まをすべくさふらふ
)
。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
身分の相違はいちじるしいが、しかし左内の情熱と、すがすがしい心境からそん
度
(
たく
)
すれば。……
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それを
支
(
ささ
)
える
度
(
たく
)
が正しいと云って、小太郎をわざわざ私の処へ訂正によこさなくってもいいじゃありませんか。それじゃ、私だっていい加減不愉快になるじゃありませんか。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
いまは大方に
快癒
(
かいゆ
)
、
鬱散
(
うっさん
)
のそとあるきも出来候との事、御安心下され
度
(
たく
)
候趣、さて、ここに一昨夕、大夕立これあり、孫八老、
其
(
そ
)
の
砌
(
みぎり
)
某所墓地近くを通りかかり候折から、天地
晦冥
(
かいめい
)
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
春雪
霏々
(
ひひ
)
、このゆうべに一会なかるべけんやと存じ候。万障を排して、本日午後五時頃より御参会くだされ
度
(
たく
)
、ほかにも五、六名の同席者あるべくと存じ候。但し例の俳句会には
無之
(
これなく
)
候。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
御介抱
申
(
もうし
)
たる
甲斐
(
かい
)
ありて今日の御
床上
(
とこあげ
)
、
芽出度
(
めでたい
)
は
芽出度
(
めでたけ
)
れど又もや
此儘
(
このまま
)
御立
(
おたち
)
かと
先刻
(
さっき
)
も台所で思い屈して居たるに、吉兵衛様御内儀が、珠運様との縁
続
(
つ
)
ぎ
度
(
たく
)
ば其人様の髪一筋知れぬように
抜
(
ぬい
)
て
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
何卒
(
なにとぞ
)
々々お出で下され
度
(
たく
)
、太陽と月を同時に仰ぎつつ待ち居ります。
春:――二つの連作――
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
私儀、病気につき、今日欠勤
仕
(
つかまつ
)
り
度
(
たく
)
、
此
(
この
)
段御届に及び
候
(
そうろう
)
也。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
是非々々御出京下され
度
(
たく
)
、幾重にも希望
仕
(
つかまつり
)
候。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
老生
此度
(
このたび
)
郊外にささやかなる別荘を買求め
候
(
そうろう
)
については来る十五日別荘開きの小宴を催し
度
(
たく
)
当日午後一時Sホテルまで御光来を
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
富「手前は
隣村
(
りんそん
)
に
居
(
お
)
る山倉富五郎と申す浪人で、先生御在宅なれば面会致し
度
(
たく
)
態々
(
わざ/\
)
参りました、是は
此方様
(
こなたさま
)
へほんのお土産で」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「なおまた故人の所持したる書籍は遺骸と共に焼き棄て候えども、万一貴下より
御貸与
(
ごたいよ
)
の書籍もその
中
(
うち
)
にまじり居り候
節
(
せつ
)
は
不悪
(
あしからず
)
御赦
(
おゆる
)
し下され
度
(
たく
)
候
(
そうろう
)
。」
彼
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
早く
免
(
まぬ
)
かれ
度
(
たく
)
寧
(
いつ
)
そ
未來
(
みらい
)
へ參りなば此苦しみも有まじと存じ
斷念
(
あきらめ
)
て罪を身に
引請
(
ひきうけ
)
白状
(
はくじやう
)
仕つり候なり其實は人を殺し金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
代表し以て一大凱旋祝賀会を開催し兼て軍人遺族を
慰藉
(
いしゃ
)
せんが為め熱誠
之
(
これ
)
を迎え
聊
(
いささか
)
感謝の
微衷
(
びちゅう
)
を表し
度
(
たく
)
就
(
つい
)
ては各位の御協賛を仰ぎ此盛典を挙行するの
幸
(
さいわい
)
を
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
は
反對
(
うらはら
)
にお
聞
(
き
)
きになつても
汲
(
く
)
んで
下
(
くだ
)
さるか
下
(
くだ
)
さらぬか
其處
(
そこ
)
ほどは
知
(
し
)
らねど、よし
笑
(
わら
)
ひ
物
(
もの
)
になつても
私
(
わたし
)
は
貴君
(
あなた
)
に
笑
(
わら
)
ふて
頂
(
いたゞ
)
き
度
(
たく
)
、
今夜
(
こんや
)
は
殘
(
のこ
)
らず
言
(
い
)
ひまする
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そう思うと自分は鉄砲虫のように山に喰い入って、殆んど完膚無きまでに解剖し批評し叙述し描写しなければ満足することの出来ない人間の欲望を呪い
度
(
たく
)
なる。
秩父の奥山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
こんな人のこんな
風袋
(
ふうたい
)
ばかり大きくても、割れば中から鉛の天神様が出て来るガラガラのような、見掛倒しの、内容に乏しい、信切な忠告なんぞは、私は
些
(
ちッ
)
とも聞き
度
(
たく
)
ない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
然
(
しか
)
る上は拙老より
篤
(
とく
)
と本人へ申聴かせ
何卒
(
なにとぞ
)
して料簡を入替えさせ
度
(
たく
)
、万一
改俊
(
かいしゅん
)
不致候わば
如何様
(
いかよう
)
にも成敗
可仕
(
つかまつるべく
)
、もし又本人に於て向後を
屹度
(
きっと
)
相慎しみ候節は、幾重にも御勘弁願上候。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
アヽ何かおつかさんに
貰
(
も
)
らひにでも来て、留守といふのに気を落したのではないかと、フト私の心に浮んでは、
巾着
(
きんちやく
)
の一銭銅貨が急にやり
度
(
たく
)
なり、考へ直す
暇
(
いとま
)
もなく
椽
(
えん
)
を下りて、一ト走り
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
当局の御本人に
於
(
おい
)
て
云々
(
しかじか
)
の御説もあらば
拝承
(
はいしょう
)
致
(
いた
)
し
度
(
たく
)
、
何卒
(
なにとぞ
)
御漏
(
おんもら
)
し
奉願候
(
ねがいたてまつりそうろう
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
何卒
(
なにとぞ
)
余所
(
よそ
)
ながらも
承
(
うけたま
)
はり
度
(
たく
)
存上候
(
ぞんじあげさふらふ
)
は、長々
御信
(
おんたより
)
も無く居らせられ候
御前様
(
おんまへさま
)
の
是迄
(
これまで
)
如何
(
いか
)
に
御過
(
おんすご
)
し
被遊候
(
あそばされさふらふ
)
や、さぞかし
暴
(
あら
)
き
憂世
(
うきよ
)
の波に
一方
(
ひとかた
)
ならぬ
御艱難
(
ごかんなん
)
を
遊
(
あそば
)
し候事と、思ふも
可恐
(
おそろし
)
きやうに
存上候
(
ぞんじあげさふらふ
)
を
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
賺
(
すか
)
し申し
此
(
この
)
婚姻
相延
(
あいのべ
)
申候よう決行致し候
尚
(
なお
)
又
(
また
)
近日参上
仕
(
つかまつ
)
り入り
込
(
こみ
)
たる御話し委細
申上
(
もうしあぐ
)
べく心得に候え
共
(
ども
)
差当り先日七蔵に渡され候金百円及び御礼の印までに金百円進上しおき候
間
(
あいだ
)
御受納下され
度
(
たく
)
候
不悉
(
ふしつ
)
亀屋吉兵衛様へ岩沼子爵
家従
(
けらい
)
田原栄作
(
たはらえいさく
)
とありて末書に珠運様とやらにも
此旨
(
このむね
)
御
鶴声
(
かくせい
)
相伝
(
あいつたえ
)
られたく候と筆を
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
作「お
前
(
めえ
)
あの事を聞いたか、是ハア困ったなア、実は銭がねえで困るから
這入
(
へえ
)
る真似しただア、だが余り
這入
(
へえ
)
り
度
(
たく
)
はねえんだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小説などにある
甘
(
あま
)
い言葉は
遣
(
つか
)
いたくない。趣味の
上
(
うへ
)
から云つても、社交上
若
(
わか
)
い男女の習慣としても、
遣
(
つか
)
い
度
(
たく
)
ない。三四郎は事実上不可能の事を望んでゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
物語
(
ものがた
)
り
昔
(
むかし
)
其許
(
そのもと
)
に金子を用立し事も有により昔を忘れ給はずは斯の如く難儀せし間少しの
合力
(
がふりよく
)
に
預
(
あづか
)
り
度
(
たく
)
と
詞
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(向うからとりに来てもらってもよろしく
御座
(
ござ
)
候。)このけい約書とひきかえに二百円おもらい下され
度
(
たく
)
、その金で「あ」の字の
旦那
(
だんな
)
〔これはわたしの宿の主人です。
温泉だより
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
き
度
(
たく
)
ば
何處
(
どこ
)
へでも
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
け、
家
(
うち
)
も
道具
(
だうぐ
)
も
何
(
なに
)
も
入
(
い
)
らぬ、
何
(
ど
)
うなりともしろとて
寐轉
(
ねころ
)
びしまゝ
振向
(
ふりむか
)
んともせぬに、
何
(
なん
)
の
家
(
うち
)
も
道具
(
だうぐ
)
も
無
(
な
)
い
癖
(
くせ
)
に
勝手
(
かつて
)
にしろもないもの
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
已に当市社交界の立物T氏K氏その他十数名の賛成を得居り
候
(
そうら
)
えば、必ず御列席下され
度
(
たく
)
、御帰着の時間には小生停車場に出迎え、その場より宴会場へ御伴い申す手筈に
候
(
そうろう
)
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
馬鹿骨を折って炊いた
糠臭
(
ぬかくさ
)
い飯などは、この大事な空き腹にあてがい
度
(
たく
)
はない。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
と、私の心も
寂然
(
しん
)
となる。その
寂然
(
しん
)
となった心の底から、ふと恋しいが
勃々
(
むらむら
)
と湧いて出て、私は我知らず
泪含
(
なみだぐ
)
んだ。ああ、成ろう事なら、此儘此墓の下へ入って、もう浮世へは戻り
度
(
たく
)
ないと思った。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
男「
私
(
わたくし
)
だッて死に
度
(
たく
)
はございませんけれども、よんどころない訳でございますから、何うぞお構いなく往らしって、もう宜しゅうございます」
文七元結
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何か編輯上の手違ひとは存じ候へども、
爾来
(
じらい
)
かかる作品は文芸欄へお
収
(
をさ
)
め下され
度
(
たく
)
、切望の至りに
堪
(
た
)
へず候。右差し出がましき次第ながら御注意までに申し上げ候。頓首。
伊東から
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「一寸参堂仕り
度
(
たく
)
候えども、大兄の消極主義に反して、出来得る限り積極的方針を
以
(
もっ
)
て、此千古
未曾有
(
みぞう
)
の新年を迎うる計画故、毎日毎日目の廻る程の多忙、御推察願上
候
(
そろ
)
……」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
筋
(
すぢ
)
のなきわからずやを
仰
(
おほ
)
せいだされ、
足
(
あし
)
もとから
鳥
(
とり
)
の
立
(
た
)
つやうにお
急
(
せ
)
きたてなさるには
大閉口
(
おほへいこう
)
に候、
此中
(
このぢう
)
より
頻
(
しきり
)
に
貴君樣
(
あなたさま
)
を
御手
(
おて
)
もとへお
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せなさり
度
(
たく
)
、一日も
早
(
はや
)
く
家督相續
(
かとくさうぞく
)
あそばさせ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
つい愚痴もこぼし
度
(
たく
)
なるのですが、若しも小さな好奇心や冒険心を満足させる手段として、登山が最も適していることを発見したものとすれば、偶然ながらこれは大手柄であったかも知れません。
登山談義
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
花「
私
(
わし
)
イ
神明様
(
しんめいさん
)
や明神
様
(
さん
)
に
誓
(
ちかい
)
を立てゝるから、私が殺されても構わねえが、坊様に怪我アさせ
度
(
たく
)
ねえ心持だから、お前度胸を
据
(
す
)
えなければいかんぜ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“度”を含む語句
態度
目出度
度々
芽出度
今度
二度
程度
毎度
百度
屹度
法度
再度
見度
一度
幾度
恰度
仕度
度胸
度外
数度
...