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『仙人掌の花』
ふりがな文庫
『
仙人掌の花
(
しゃぼてんのはな
)
』
閑枝は、この小さな北国の温泉町へ来てからは、夕方に湖水のほとりを歩くことが一番好きであった。 丘一つ距てた日本海に陽が落ちると、見る見るうちに湖面は黒くなって、対岸の灯が光を増すのであった。 陽が、とっぷりと暮れる。芦の葉ずれ、にぶい櫓声、 …
著者
山本禾太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「猟奇」1932(昭和7)年1月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
何人
(
なにびと
)
度
(
たく
)
嵌
(
い
)
閑
(
しず
)
燈
(
ともしび
)
何卒
(
なにとぞ
)
哉
(
や
)
継母
(
はは
)
斯
(
こ
)
櫓声
(
ろごえ
)
被遊
(
あそばされ
)
被下
(
くだされ
)
閑枝
(
しずえ
)
不申
(
もうさず
)
蟋蟀
(
こおろぎ
)
空虚
(
うつろ
)
瞶
(
みつ
)
額椽
(
がくぶち
)
烏丸
(
からすま
)
潭
(
たん
)
描
(
か
)
抽出
(
ひきだし
)
山代
(
やましろ
)
嘸
(
さぞ
)
動橋
(
いぶりばし
)
了
(
しま
)
主
(
ぬし
)