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謀
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たく
ふりがな文庫
“
謀
(
たく
)” の例文
吉保の身辺に危害を
謀
(
たく
)
む刺客の影のさすことは、きょうまで一度や二度のことではなかった。吉保もいつか馴れて来たほどである。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此のお國にお手がつき、お妾となりました所、
隣家
(
となり
)
の
旗下
(
はたもと
)
の次男宮野邊源次郎と不義を働き、
内々
(
ない/\
)
主人を殺そうと
謀
(
たく
)
みましたが、主人は
素
(
もと
)
より
手者
(
てしゃ
)
の事
故
(
ゆえ
)
、容易に殺すことは出来ないから
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
実に巧妙
辛辣
(
しんらつ
)
を極めた計略を
謀
(
たく
)
らんだ訳だ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
事を
謀
(
たく
)
む
初
(
はじ
)
めに、与十郎種利をそそのかして、功成れば、秀吉に取次いで重賞を与えよう——と誘惑したのは、たれでもない、かれ自身である。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幕府を
仆
(
たお
)
そうと
謀
(
たく
)
んでいることは本心になる——などという
讒言
(
ざんげん
)
を、直々にいわせようと、あらゆる
画策
(
かくさく
)
に怠りない様子であるとか告げている。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
殺し、直ちに、
叛旗
(
はんき
)
をかかげて、柴田勢をこの堂木、神明の二塁へ引き入れんと、深く
謀
(
たく
)
んだものに相違ございませぬ
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その頃、林佐渡が、彼にあいそをつかし、信長の弟の
信行
(
のぶゆき
)
を奉じて、織田家のあとに立てようと
謀
(
たく
)
んだことがある。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ために尊氏の早手まわしが
効
(
き
)
いて、大塔ノ宮が、
謀
(
たく
)
みに謀んだことも断念のほかなくなったものなのである。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それに代って、
朝
(
ちょう
)
に立った
政閥
(
せいばつ
)
と、それを
繞
(
めぐ
)
る僧官とが結んで、弟の慈円僧正をも、青蓮院から追い出して、自党の僧で、その後にすわろうという
謀
(
たく
)
らみなのでもあった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「生白い若公卿ずれの才覚などに、なじか北条殿の
御代
(
ごだい
)
が揺ぎでもしようかい。そんな
謀
(
たく
)
みに、わが聟までが加担とは沙汰の限りよ。馬鹿者めが、天魔にでも
魅
(
み
)
入られたか」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其許
(
そこ
)
も御存知の土岐左近めが、公卿の
謀
(
たく
)
みに乗って、六波羅の討手をうけ、あのような馬鹿な最期をとげたため、この方までが、とんだ飛ばッちりをうけるところでおざったよ。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
、真実、悔いてもおるともいう。……自体、あの男は、単純な武骨一片の男で、深い
謀
(
たく
)
みがあったわけでもなく、まあ、徳川殿に、そそのかされて、
巧
(
うま
)
く利用されてきたものじゃ
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「代々の北条殿の恩顧もわすれ、大それた逆を
謀
(
たく
)
む人非人。
面
(
つら
)
をみせよ、名のり出よ」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いかなる大胆な人間も
謀
(
たく
)
み得ないほどなことを、今は小心そのものの光秀が、
咄嗟
(
とっさ
)
に実行しよう——と思い極めるに至ったのは、彼の積極性ではなく、むしろ彼以外のものだった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうど俺はその前の晩、学寮の連中と
謀
(
たく
)
らんで、例の坂本の町へ飲みに降りたのだ。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひそめまする。そして人の恐ろしい
謀
(
たく
)
みから
遁
(
のが
)
れて、ただただ、お上と宮将軍とのご父子のあいだが、
円
(
まる
)
うおさまってゆきますように。……廉子のとる途は、それ一つしかございませぬ
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
盧俊儀
(
ろしゅんぎ
)
!」と、中書はやがて、声あららげて。「そのほう、北京に住むこと五代の
由緒
(
ゆいしょ
)
ある良民にてありながら、梁山泊の賊徒と通じ、
不逞
(
ふてい
)
を
謀
(
たく
)
むよしの聞えあるが、言い開きはあるまいな」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「だが、一挙にそれをやろうと、密々、
謀
(
たく
)
んでおられるではないか」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
謀
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
“謀”を含む語句
謀計
陰謀
企謀
謀叛
謀略
悪謀
計謀
謀反
共謀
無謀
参謀
智謀
相謀
策謀
権謀術策
共謀者
間謀
麻叔謀
謀叛人
謀反人
...