度度たび/\)” の例文
自分は様な妻をれて欧洲を旅行する良人をつとが気の毒でならない。其れで度度たび/\一人で先に日本に帰らうとも思ふのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
石壁せきへきの上に地上の街の名が書かれて其れが度度たび/\変るのでおよそ三ちやうも屈折して歩いて居る事がわかつた。死の世界にも人間界の街の名が及んで居るのを可笑をかしいと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
僕達はピカデリイのオランピヤと云ふ仏蘭西フランス料理屋へ度度たび/\行つて食事をした。小林萬吾君も英国料理に困つて滞在中は探花楼たんくわろうと云ふ支那料理へく事にめて居る様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)