“たんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.9%
度毎20.9%
耽美11.6%
嘆美9.3%
度々7.0%
歎美4.7%
短鼻2.3%
都度2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貰って置かなければ路頭に迷う人間ですって。喧嘩をして首になるたんびに食い込んで、悉皆すっかりなくしてしまった頃、漸く人生が分るんですって」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
私も、伺う度毎たんびに余り長くは御邪魔すまいと思いながら、来てしまうとつい泊っていったりなんかして、お見舞に上るのだか遊びに来るのだか、自分でも分らない位です。
愚かな一日 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
信一郎が、此の女性の美貌びぼうに対する耽美たんびおぼれている裡に、葬式のプログラムはだん/\進んで行った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
徳育の方針ここに一定し、教化益々ますます四海にあまねく、明治二十七、八年えきに至って教育の効果はますますその光輝をはなち、内外の人士嘆美たんびせざるはなき盛運に向いました。
国民教育の複本位 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
女房や店の小僧どもの手前もあれば慶三は来る度々たんびもう今夜ぎり、明日からは決して宿とまらずに帰ろうと堅く心に誓いながら、宵に一杯やって二階の六畳にしけこむと
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
燕王をして、丘将軍の功は我これを知る、と歎美たんびせしむるに至る。故に王の功臣を賞するに及びて、福そのしゅたり、淇国公きこくこうほうぜらる。その将士の鷙悍驁雄しかんごうゆうの者も、またはなはすくなからず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その文にいわく(中略)貴嬢の朝鮮事件にくみして一死をなげうたんとせるの心意を察するに、葉石との交情旧の如くならず、他に婚を求むるも容貌ようぼう醜矮しゅうわい突額とつがく短鼻たんび一目いちもく鬼女きじょ怪物かいぶつことならねば
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)