耽美たんび)” の例文
器械職工のレオポール・グライヨーという若者で、美貌びぼう自慢で利口で生意気なやつだった。彼は仲間じゅうでの耽美たんび家だった。
信一郎が、此の女性の美貌びぼうに対する耽美たんびおぼれている裡に、葬式のプログラムはだん/\進んで行った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
耽美たんび主義者、超人、居留外国人、社会主義の大臣、などが皆一致して、あのコルシカの将校が制定したレジオン・ドヌールへの叙勲を祝賀していた。
政治家や耽美たんび家や社会学者がそれにぎ木されることは、おかしな変形だと思っていた。それでも彼は、この頑健がんけんな人が他人に地位を譲ったのが理解できなかった。
耽美たんび家らも、腐敗芸術の大家らも、その放逸な作品のうちの所々に、愛国的信念を発表していた。ユダヤ人らも父祖が住んでいた神聖な土地を防御しようと語っていた。
君たち耽美たんび家の熟達せる技能が何になろう? 君たちは僕の生を愛してほしい。僕を助けて僕の生を愛させてほしい。フランスの日常を、僕の非凡な時や平凡な時を、僕のために書いてくれたまえ。