度々どゞ)” の例文
私などもさういふものに苦しめられたことが度々どゞある。そのため、物が書けないで懊悩したり苦悶したりした。
脱却の工夫 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
御先祖樣が慶長けいちやう元和げんな度々どゞの戰場に、敵の血をそゝいだるその鎧、申さばお身にもかへがたき寶、藤枝五百石のお家はその鎧と太刀の功名故でござりまするぞ。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)