これ)” の例文
ソノ安キト否トハ国運ノ由ツテ以テ隆替スル所ナリ。朕ガ身ハ億兆ノ父母ナリ。夙夜しゅくや怵惕じゅってきス。汝ラソレこれヲ体セヨト。アヽ皇上ノ民ヲ憂フルノ深キコトクノ如シ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一朝これを降せる功これより大なるはなしとて石を刻んで盟を成したと『類函』に『華陽国志』を引いて居るが、かかる猛虎を殺した報酬に石を刻んで盟を成したばかりでは一向詰まらぬ
今朝廷県ヲ置ク。旧ノ同僚武井某知事トナル。イマダ任ニ就カズ。更ニ按察あんさつ使府ヲ置ク。坊城少将来ツテこれのぞム。余府ヲ過ギ面謁セント欲シ駅吏ニ託シテ名刺ヲ通ズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)