“炳焉”の読み方と例文
読み方割合
へいえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偉大なる人格を発揮するためにある技術を使ってこれを他の頭上に浴せかけた時、始めて文芸の功果は炳焉へいえんとして末代までも輝き渡るのであります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぎはのあわたゞしさの中でも、彼を思ひ、是を思ひ、時に朦朧もうろうとした、時に炳焉へいえんとした悲しみに胴を顫ひ立たせ
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
事実の正確は既に得たりとせんか即ちその源因を究め結果を捜りよく蟠根錯節を解きて当時の状況炳焉へいえんとして眼前に露はるるに至らんこと何ぞそれ談笑一夕の間によくする所ならんや。
史論の流行 (新字旧仮名) / 津田左右吉(著)