“此事(これ)” の例文
喰わずに居ってもそんな事をするのは嫌でございます。たとい此事(これ)が知れて私共の身に災難が起ったところがどうせ前世(ぜんせ)の因縁(いんねん)と諦(あきら)めなくちゃならん。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そのエー男女(なんにょ)同権たる処の道を心得ずんば有るべからず、姑(しばら)く男女同権はなしと雖も、此事(これ)は五十把(ぱ)百把の論で、先ず之を薪(たきゞ)と見做(みな)さんければならんよ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
是非(ぜひ)此文(これ)を御覽(ごらん)なされて、一寸(ちよつと)何(なに)とか言(い)ふて下(くだ)され、よう姉樣(ねえさま)、よう姉樣(ねえさま)、お願(ねが)ひ、此拜(これ)、とて紅葉(もみぢ)の手(て)を合(あ)はす可憐(いぢら)しさ、情(なさけ)ふかき女性(によしやう)の身(み)の、此事(これ)のみにても涙(なみだ)の價値(あたひ)はたしかなるに
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)