“此児”のいろいろな読み方と例文
旧字:此兒
読み方割合
これ50.0%
このこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
して、気になってならないんだよ。ねえ、泰軒先生、後生ですから此児これと二人で、日光へ行くことをお許しくださいまし
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『ハイ。来るにア来ましたども、弟の方のな許りで、此児これ(と顎で指して、)のなは今年ア来ませんでなす。それでハア、持つてなごあんさす。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ある夏此児このこが両親と避暑に余処よそへ行つて居升たが、近処に美事な大きい湖水があるので、父は小舟を借りては其児そのこの母と其児を載せ、うららかなる日や
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
幼児をさなごだまつて、あたしをつめてくれた。この森蔭もりかげはづれまであたしは一緒いつしよつてやつた。此児このこふるへもしずにあるいてく。つひにそのあかかみが、とほひかりえるまで見送みおくつた。