“此兒”のいろいろな読み方と例文
新字:此児
読み方割合
このこ66.7%
これ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此兒このこわたし弟子でしにするといふのですか貴樣あなたは? 途方とはうもないこと、此兒このこわたし師匠しゝやうだ、わたし此兒このこならいたいくらゐだ!』
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
元來もとよりぷくつゐなかそだちて他人たにんぜずのおだやかなるいへうちなれば、さして此兒このこ陰氣いんきものに仕立したてあげるたねけれども、性來せいらいをとなしきうへこともちひられねば兎角とかくもののおもしろからず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『ハイ。來るにア來ましたども、弟の方のな許りで、此兒これ(と顎で指して、)のなは今年ア來ませんでなす。それでハア、持つて來なごあんさす。』
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『婆さんだつて其通りチャンと生きてゐる。ハヽヽ。兎に角弟の方も今年から寄越すさ。明日あすと明後日は休みで、四日から授業が始まる。その時此兒これと一緒に。』
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)