此児これ)” の例文
旧字:此兒
して、気になってならないんだよ。ねえ、泰軒先生、後生ですから此児これと二人で、日光へ行くことをお許しくださいまし
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
『ハイ。来るにア来ましたども、弟の方のな許りで、此児これ(と顎で指して、)のなは今年ア来ませんでなす。それでハア、持つてなごあんさす。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『それぢや何だね、』と、健はまた老女の方を向いた。『此児これの弟といふのが、今年八歳やつつになつたんだらう。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『婆さんだつて其通りチヤンと生きてゐる。ハヽヽ。兎に角弟の方も今年から寄越すさ。明日あす明後日あさつては休みで、四日から授業が始まる。その時此児これと一緒に。』
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)