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此児
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このこ
ふりがな文庫
“
此児
(
このこ
)” の例文
旧字:
此兒
ある夏
此児
(
このこ
)
が両親と避暑に
余処
(
よそ
)
へ行つて居升たが、近処に美事な大きい湖水があるので、父は小舟を借りては
其児
(
そのこ
)
の母と其児を載せ、
麗
(
うら
)
らかなる日や
鼻で鱒を釣つた話(実事)
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
幼児
(
をさなご
)
は
黙
(
だま
)
つて、あたしを
見
(
み
)
つめてくれた。この
森蔭
(
もりかげ
)
の
端
(
はづれ
)
まであたしは
一緒
(
いつしよ
)
に
行
(
い
)
つてやつた。
此児
(
このこ
)
は
顫
(
ふる
)
へもしずに
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
く。
終
(
つひ
)
にその
赤
(
あか
)
い
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
が、
遠
(
とほ
)
く
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
に
消
(
き
)
えるまで
見送
(
みおく
)
つた。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
急
(
いそ
)
いであたしは
一掴
(
ひとつかみ
)
の
草
(
くさ
)
を
毟
(
むし
)
つて、
此児
(
このこ
)
の
口
(
くち
)
と
手
(
て
)
を
拭
(
ふ
)
いてやつて、かう
言
(
い
)
つた。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様