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此女
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これ
ふりがな文庫
“
此女
(
これ
)” の例文
え? 「モナコの岸」? マアセル? このマアセルか。
止
(
よ
)
せよジョウジ、冗談じゃあねえぜ。
此女
(
これ
)
あお
前
(
めえ
)
、俺んとこの
嚊
(
かかあ
)
じゃねえか。
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
「何が
阿呆
(
あほう
)
かいな? はい、あんた見たいに利口やおまへんさかいな。
好年配
(
えいとし
)
をして、
彼女
(
あれ
)
や
此女
(
これ
)
や
足袋
(
たび
)
とりかえるような——」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「雪岡さん、君は一体どんな考えでいたんです? つい
此間
(
こないだ
)
函根に行く前に奇麗に
此女
(
これ
)
と手を切って行ったんじゃありませんか」
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
「親分さん。どうぞお待ちくださいまし。わたくしから何もかも申し上げますから、どうぞ
此女
(
これ
)
はお赦しねがいます」
半七捕物帳:10 広重と河獺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此女
(
これ
)
はよほど
大切
(
だいじ
)
に保養せねばならんのです。それに私もこの頃
過労
(
くたび
)
れているので、ゆっくり静養したいと思います
ペルゴレーズ街の殺人事件
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
いつでも
此女
(
これ
)
から話は聞いていました、一人お
母様
(
っかさん
)
があるけれ共
生死
(
いきしに
)
が分らない、
併
(
しか
)
し丈夫な人で、若い気象だったから達者でいるかとお噂は能くしますが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「義一さん、船の出るのも
間
(
ま
)
が無さそうですからどうか
此女
(
これ
)
……わたしの乳母ですの……の手を引いておろしてやってくださいましな。すべりでもすると
怖
(
こお
)
うござんすから」
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
此女
(
これ
)
はチベットの婦人でその婦人が長く
煩
(
わずら
)
って居るという。ちょっとヒステリーのような病気でありますが非常な美人で、なかなかシナの将校に対しては無限の勢力を持って居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「
此女
(
これ
)
の人別がわかりやしてな。」と提灯屋は言葉を継ぐ。
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
此女
(
これ
)
も、親子縁が薄うおすのや。
栄蔵の死
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
此の社会のことには私も大抵目が利いているから、それを見て直ぐ「
此女
(
これ
)
は、なか/\売れる女だな。」と思った。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
「むむ。母がいなくなってから、
家
(
うち
)
のことはみんな
此女
(
これ
)
に頼んでいるんだ。」と、赤座はにこにこしながら言った。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
喜「
宜
(
い
)
いから黙ってろ、殿様
此女
(
これ
)
の里は
白銀町
(
しろかねちょう
)
の
白旗稲荷
(
しらはたいなり
)
の神主の娘ですが、何うしたんだか、亭主思いで、
私
(
わたくし
)
が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いや、
瑞西
(
スイス
)
へ出かけるところです。家内が少し
健康
(
からだ
)
がわるいので、医者から山へ転地しろと云われたものですから。しかし山が寒くて
此女
(
これ
)
が困るようでしたら、湖水の方へ降りるつもりです。
ペルゴレーズ街の殺人事件
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
こんな者でも相応なところから嫁に貰いたいと申込んで来るが、何しろ
此女
(
これ
)
がいなくなると僕が困るからね。この
女
(
こ
)
も僕の家内がきまるまでは他へ縁付かないと言っている。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
蟠「礼にゃア及ばねえ、頼みというのは
外
(
ほか
)
じゃねえがな、
此女
(
これ
)
を今度或る大名へ奉公に出すのだが、余り
下方風
(
しもがたふう
)
も安ッぽい、手数であろうが御殿風に髪を直してくれまいか」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おお君のいうとおりだ。
此女
(
これ
)
に罪はない」
見開いた眼
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「一体、この女は
何
(
ど
)
うして
墜
(
お
)
ちたんだろう。旦那は
此女
(
これ
)
を御存知ですか。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
安「若旦那、なんですえ
此女
(
これ
)
は」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
此女
(
これ
)
はあなたのお嫁さんでしょう。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“此女”で始まる語句
此女中
此女奴