“空船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からぶね62.5%
あきぶね12.5%
からふね12.5%
カラ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ふたりが話すのを聞いていたものか、波打ちぎわにあげてあった空船からぶねのなかから、ムックリ起きあがったひとりの船頭せんどう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洞庭湖どうていこの中には時とすると水神があらわれて、舟を借りて遊ぶことがあった。それは空船あきぶねでもあるとともづながみるみるうちにひとりでに解けて、飄然ひょうぜんとして遊びにゆくのであった。
織成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「おい大変だぞ。此船これ空船からふねなんだ。人っ子一人居やしない」
空船カラでも、荷物を満載しても、ワラタは立派にバランスが取れていると言って一歩も退かない。かなり長いあいだ大喧嘩が続いた。
沈黙の水平線 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)