“このひと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此人91.7%
斯人5.6%
是人2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浮世絵でも描こうといった殿様だけに、此人このひとには妙に平民的な——その当時の大名にしては型破りの気易いところがあったのです。
そして斯人このひと、今わたくしをみはっているこの立像のあるじは、かつて、わたくしのこの上もない心の友だったのです。陰惨事しげき今の時代には、そのなさけはまた是非わたくしに必要なものであったのです。
まさに前の呪を誦持じゅじして、我が至るを希望けもうすべし。我その時に於て即ち是人このひとを護念し、観察し、来りてその室に入り、座につきて坐し、その供養をうけん。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)