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斯人
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このひと
ふりがな文庫
“
斯人
(
このひと
)” の例文
しかし、言葉を交して居るうちに、次第に丑松は
斯人
(
このひと
)
の
堅実
(
たしか
)
な、引締つた、どうやら底の知れないところもある性質を
感得
(
かんづ
)
くやうに成つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そして
斯人
(
このひと
)
、今わたくしを
瞻
(
みは
)
っているこの立像の
主
(
あるじ
)
は、
嘗
(
かつ
)
て、わたくしのこの上もない心の友だったのです。陰惨事
繁
(
しげ
)
き今の時代には、その
情
(
なさけ
)
はまた是非わたくしに必要なものであったのです。
チチアンの死
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
丁度その二本榎に、若い
未亡人
(
ごけさん
)
の
家
(
うち
)
があつて、
斯人
(
このひと
)
は真宗に熱心な、教育のある女でしたから、和尚さんも
法話
(
はなし
)
を頼まれて行き/\しましたよ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
丑松は『藁によ』の蔭で見たり聞いたりした家族のことを思ひ浮べて、一層
斯人
(
このひと
)
に親しくなつたやうな心地がした。『ぼや』の火も盛んに燃えた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“斯”で始まる語句
斯
斯様
斯道
斯々
斯樣
斯波
斯界
斯学
斯程
斯般