“こざつぱり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小薩張33.3%
瀟洒33.3%
小清潔16.7%
小瀟洒16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧乏臭くはあるが、小薩張こざつぱりした住居で、半次は型の如く、いなせな二十五六の良い男です。母親のお角は六十過ぎ、これは皺だらけで草臥くたびれて一向に伜に似ては居ません。
「御心配なさることは有りませんよ。」と内儀かみさんは事もなげに言つて見せて、夫人の豊かな服装や瀟洒こざつぱりとしたものを着たお鶴の様子までもヂロ/\眺めながら
灯火 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
先生せんせい小清潔こざつぱりとまゐりませんでも、せめて縞柄しまがらのわかりますのを、新年しんねん一枚いちまいぞんじます……おそりますが、お帳面ちやうめんを。」「また濱野屋はまのやか。」神樂坂かぐらざかには
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今日阪神電車に乗ると、私の前にとしの頃は四十恰好の職人風らしい男が腰をかけてゐた。木綿物もめんものだが小瀟洒こざつぱりした身装みなりをしてゐるのにメリヤスの襦袢シヤツのみは垢染あかじんで薄汚かつた。