“小薩張”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こざっぱ40.0%
こざつぱり40.0%
こざつぱ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小薩張こざっぱりした服装に改めた店員が、ぜんを運んで来た。小おんなのやまは料理を廊下まで取次ぐらしく、襖口ふすまぐちからちらりと覗いて目礼した。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それからこの百姓大尽の家に使われている幸内という若い者のことを書いて、「見ると幸内は小薩張こざつぱりしたあはせに小紋の羽織を引かけて」云々(五五六頁)といっている。
中里介山の『大菩薩峠』 (新字新仮名) / 三田村鳶魚(著)
小薩張こざつぱりした木綿の袷、襟も帶も地味で、八つ口と帶揚だけが、燃えるやうに赤いのも、貧しい裡のたしなみでせう。
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)