“こぎれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小綺麗87.3%
小奇麗10.9%
小清潔1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身寄りのない六十五歳の年寄りであったが、耳が遠い外には、これという病気もなく、至極まめまめした、小綺麗こぎれいな老人であった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
いざ入ってみるとそこは、あまり小奇麗こぎれいとも言えぬ手狭な一間で、貧乏びんぼうくさい家具のならかたも、まるで急場しのぎにやってのけたといった様子だった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
はぜ見着みつけたが、はうとおもふと、いつもは小清潔こぎれいみせなんだのに、硝子蓋がらすぶたなかは、とるとギヨツとした。眞黒まつくろられたはぜの、けてあたまぶやうな、一杯いつぱい跳上はねあが飛𢌞とびまははへであつた。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)