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小奇麗
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こぎれい
ふりがな文庫
“
小奇麗
(
こぎれい
)” の例文
曙覧は
汚穢
(
おわい
)
を嫌はざりし人、されど身のまはりは
小奇麗
(
こぎれい
)
にありしかと思はる。元義は潔癖の人、されど何となくきたなき人には
非
(
あらざ
)
りしか。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
いざ入ってみるとそこは、あまり
小奇麗
(
こぎれい
)
とも言えぬ手狭な一間で、
貧乏
(
びんぼう
)
くさい家具の
並
(
なら
)
べ
方
(
かた
)
も、まるで急場しのぎにやってのけたといった様子だった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
昔
(
むかし
)
の
友
(
とも
)
といふ
中
(
うち
)
にもこれは
忘
(
わす
)
られぬ
由縁
(
ゆかり
)
のある
人
(
ひと
)
、
小川町
(
をがはまち
)
の
高坂
(
かうさか
)
とて
小奇麗
(
こぎれい
)
な
烟草屋
(
たばこや
)
の
一人息子
(
ひとりむすこ
)
、
今
(
いま
)
は
此樣
(
このやう
)
に
色
(
いろ
)
も
黒
(
くろ
)
く
見
(
み
)
られぬ
男
(
をとこ
)
になつては
居
(
ゐ
)
れども
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
表通りは
何処
(
どこ
)
か閑散として、
古鉄屋
(
ふるがねや
)
や、かもじ屋や、
鍛冶屋
(
かじや
)
位が目に立ったが、横町は
小奇麗
(
こぎれい
)
だった。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
揉み手をしながら
小奇麗
(
こぎれい
)
な若衆が這入って来た。新しい手拭浴衣を
端折
(
はお
)
っている。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
そこに
恰好
(
かっこう
)
な
小奇麗
(
こぎれい
)
な新宅があるので、そこへ引越そうという相談だ。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
奇
常用漢字
中学
部首:⼤
8画
麗
常用漢字
中学
部首:⿅
19画
“小奇”で始まる語句
小奇用
小奇術