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尸
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しがい
ふりがな文庫
“
尸
(
しがい
)” の例文
そこで岸へ這いあがっていると一つの
尸
(
しがい
)
が流れてきた。それは自分の
伴
(
つ
)
れていた
従僕
(
げなん
)
の少年の
屍
(
しかばね
)
であった。陳は力を出して引きあげたが、もう死んでいた。
西湖主
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
日を期して二人は
櫬
(
ひつぎ
)
を持って出かけていった。嬰寧はいばらの生い茂った荒れはてた中を指さした。掘ってみると果して老婆の
尸
(
しがい
)
があった。皮膚も肉体もそのままであった。
嬰寧
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
七郎は血の中に倒れていたが手にはまだ刀を握っていた。邑宰は足を止めて精しく見ていた。と、七郎の
尸
(
しがい
)
が不意に起きあがって、邑宰の首を斬ったが、それが終るとまた
踣
(
たお
)
れた。
田七郎
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
翁は厚くもてなして
逗留
(
とうりゅう
)
して子供を教えさせようとした。金は両親の消息が解らないので、いって探ろうとしていたから決しなかった。その時網で老人と老婆の
尸
(
しがい
)
を
曳
(
ひ
)
きあげた者があった。
庚娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
「林児は何ものかに殺されて、
尸
(
しがい
)
が野の中にころがっております。」
田七郎
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
▼ もっと見る
人びとは一緒に王母子の
尸
(
しがい
)
を
験
(
しら
)
べた。窓の上に一つの
凾
(
はこ
)
があった。開けて見ると庚娘の書いた物があって、
精
(
くわ
)
しく
復讎
(
ふくしゅう
)
の事情を記してあった。皆庚娘を烈女として尊敬し、金を集めて葬ることにした。
庚娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
そのうちに子供の
尸
(
しがい
)
を井戸の中に見つけた。そこで怒りは悲みとなって大声を出して泣き叫んだ。夫婦はその悲みのために物も食わないで向きあって坐って、すがるものもないような気持ちであった。
促織
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
“尸”の意味
《名詞》
(しかばね、かばね)死(し)んだ人の体。死体。死骸。
(しかばね、かばね)(部首)尸冠。
(出典:Wiktionary)
尸
漢検1級
部首:⼫
3画
“尸”を含む語句
尸者
僵尸
尸位素餐
毘婆尸仏
尸羅迷伽
走尸
行尸走肉
竺刹尸羅
死尸
横尸
拘尸那
得叉尸羅
伊尸耆利山
尸童
尸祝
尸沙罪
尸棄仏陀
尸棄
太陰積尸
僧伽婆尸沙