死屍しゝ)” の例文
し又すべての文学者ぶんがくしや一時いちじ殺戮さつりくすれば其死屍しゝは以て日本海につぽんかいうづむべく其は以て太平洋たいへいよう変色へんしよくせしむべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
十四日の午後、御船みふね附近の戦争で、父親は胸に弾丸たまを受けて、死屍しゝとなつて野によこたはつたのである。十四日はれ——と書いて、あとが何も書いてないといふことが少なからず人々をかなしませた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)