“為組”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しく60.0%
しくみ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是は初より滑稽たつぷりに為組しくんだもので、役人替名も良三のおだる、道悦のわん平としてあつた。勿論滑稽は先づ隠して置いて後に顕した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
狂言もこんな風に為組しくんで見せようじゃありませんか。
こちらは其天地だけを取つて、人麿お六の代に忠臣蔵三段目の道行を出すことにした。此催の発起人は柏軒で、狂言為組しくみは矢島とわたくしとの受持であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
鞍山站あんざんてんまで酒を運んだちゃんぐるまぬしを縛り上げて、道で拾った針金をふところじ込んで、軍用電信を切った嫌疑者にして、正直な憲兵をだまして引き渡してしまうなんと云う為組しくみ
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)