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しく
ふりがな文庫
“
敷
(
しく
)” の例文
弥
(
いよいよ
)
御勝
(
おすぐれ
)
あそばし、寒さの
御障
(
おさわ
)
り様もあらせられず、御さえ/″\
敷
(
しく
)
入らせられ候御事、数々御めで度く、御よろこび申上げまゐらせ候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
何時迄も致すは
迷惑
(
めいわく
)
なり殊に又私しの末の弟が
六
(
む
)
ツケ
敷
(
しく
)
云
(
い
)
ふゆゑ何か
最初
(
さいしよ
)
より申通り
持參金
(
ぢさんきん
)
の百兩衣類道具代等は兎も角も
離縁状
(
りえんじやう
)
ばかりを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此度のお咄しお、くハ
敷
(
しく
)
成可
レ
被
レ
遣
(なしつかはさるべく)
候。愚兄の内 此佐井ハ北
奉行
(
ママ
)
人町杉山佐井虎次郎
続 手紙:08 宛先き、年月日、未詳(推定、慶応二年春)
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
どうかなされた事かと拾八九の赤ら顏紫めりんすと黒の片側帶氣にしつゝめづら
敷
(
しく
)
車
(
くるま
)
頼
(
たのみ
)
に來たお三をつかまえて口も八町手も八町走るさすが車屋の女房の
立咄
(
たちばなし
)
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
可哀相
(
かあいさう
)
な
愛
(
あい
)
ちやん!
横
(
よこ
)
になつて
一
(
ひと
)
つの
眼
(
め
)
で
花園
(
はなぞの
)
を
覘
(
のぞ
)
き
込
(
こ
)
むことしか
出來
(
でき
)
ず
拔
(
ぬ
)
け
出
(
で
)
ることは
前
(
まへ
)
よりも一
層
(
そう
)
六ヶ
敷
(
しく
)
なつたので、
愛
(
あい
)
ちやんは
坐
(
すわ
)
り
込
(
こ
)
んで
又
(
また
)
泣
(
な
)
き
出
(
だ
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
其
(
その
)
上へ
胡座
(
ござ
)
を
敷
(
しく
)
やらおもちやの茶道具を運ぶやらすつかり来客の仕度をして待つて居り升た。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
この宝の船は
種々
(
くさぐさ
)
の宝を船に積たる処を
画
(
え
)
に
書
(
かき
)
回文
(
かいぶん
)
の歌を書添へ元日か二日の夜しき寐して
悪
(
あ
)
しき夢は川へ流す
呪事
(
まじないごと
)
なりとぞ、また
年越
(
としこし
)
の夜も
敷
(
しく
)
事
(
こと
)
ある故に冬季ともいひたり
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
其だから今夜は
斯様
(
こん
)
なことを言出しもしたんだが、まあ、僕に言はせると、あまり君は物を
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
しく
)
考へ過ぎて居るやうに思はれるね。其処だよ、僕が君に忠告したいと思ふことは。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
代助は
軽
(
かる
)
い
箱
(
はこ
)
が、
軌道
(
レール
)
の
上
(
うへ
)
を、苦もなく
滑
(
すべ
)
つて
行
(
い
)
つては、又
滑
(
すべ
)
つて
帰
(
かへ
)
る迅速な
手際
(
てぎは
)
に、軽快の感じを得た。其代り自分と
同
(
おな
)
じ
路
(
みち
)
を容赦なく
往来
(
ゆきゝ
)
する
外濠線
(
そとぼりせん
)
の
車
(
くるま
)
を、常よりは騒々
敷
(
しく
)
悪
(
にく
)
んだ。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何程才覚アリテ甲斐/\
敷
(
しく
)
トモ義理ヲ知ラヌ誠ノ無者ヲ人ノ後見トハ成スベカラズト、皆人沙汰シアヘリ、隼人正ハ力ナク唯二人ノ小姓ト手ヲトリ
級
(
くん
)
デ
徒膚足
(
かちはだし
)
ニナリ阿部野ヲ
指
(
さし
)
テタドリ行
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
門北お御所の
方
(
かた
)
に当り一道の火気を発し、甚だ騒々
敷
(
しく
)
候間、
是
(
これ
)
阪兵への内応と申居り候間、忽に鎮定、その内に伏見の砲声も追々遠く相成り、京軍勝利の様子に相成り候まゝ終夜砲声
鈍
(
にぶ
)
る事
無之
(
これなく
)
鳥羽伏見の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
と三輪さんは大変に
六
(
むつ
)
ヶ
敷
(
しく
)
してしまった。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
敷
(
しく
)
ば明後日
追放
(
つゐはう
)
の場所へ
到
(
いた
)
り對面すべしかならず御府内にて
麁相
(
そさう
)
なる儀いたすこと勿れとて下られけるに忠八は思はず
眼中
(
がんちう
)
に
涙
(
なみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さらば我一代を何がための犠牲などこと/″\
敷
(
しく
)
とふ人もあらん、花は
散時
(
ちりどき
)
あり月はかくる時あり、わが如きものわが如くして過ぬべき一生なるに、はかなきすねものの
呼名
(
よびな
)
をかしうて
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
取
(
とり
)
悦
(
よろこ
)
び
縋
(
すが
)
りしかば皆一同に
惘果
(
あきれはて
)
たるばかりなり時に大岡殿申さるゝは此彦兵衞儀白状は致せしかど其
口振
(
くちぶり
)
と云ひ
人體
(
じんてい
)
と申し
疑
(
うたが
)
は
敷
(
しく
)
思ひ外に罪有る者牢死せしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“敷”の意味
《名詞》
(しき)物の下に敷くもの。
(しき)船の底の部分の材料。かわら。
(しき)敷金・敷き布団などの略。
(しき)秋や冬の頃、夜の海で魚群が白くなって見える現象。
(出典:Wiktionary)
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“敷”を含む語句
六ヶ敷
風呂敷包
敷布
忌々敷
折敷
宜敷
敷物
畳敷
委敷
桟敷
座敷
棧敷
間敷
上敷
屋敷
敷衍
座敷牢
下座敷
敷詰
大風呂敷
...