によ)” の例文
わたくしは進んでどう云ふ筋の親戚かと云ふことをも知りたくなつた。数日の後の事である。偶然六によの詩集を飜して見てゐると、「寄題波響楼」の長古が目に触れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「酔花墨川隄。吟月椋湖船。叉手温生捷。露頂張旭顛。」其自註を検すれば、第一は犬塚印南いんなん、伊沢蘭軒、第二は蠣崎波響かきざきはきやう、僧六によ、第三は橋本螙庵とあん、第四は倉成竜渚くらなりりゆうしよである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)