“如露”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょろ63.0%
じょうろ29.6%
ぢよろ3.7%
にょろ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の如露じょろのやうなものはそれでつくつたのだ。真鍮は、銅の赤さも持たないし、又亜鉛の白でもなく、金の黄色い色に出来上つてゐる。
……なにしろ、馬の尻尾てえやつは如露じょうろで水を撒いて芽を出させるというわけにはゆかない。江戸中のお屋敷じゃおお迷惑。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
唖娘はまい朝早く起きて、この花園の土に素足になつて、手には重たい如露ぢよろをさげて、薔薇の間を縫ひながら、花に水をやるのが仕事でした。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
たとえ千載待ったところで、死者の甦えったためしはない。如露にょろまた如電にょでんこれ人生。命ほどはかないものはない。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)