“印南”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなみ33.3%
いんなん33.3%
イナミ16.7%
いんなみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おかげで渡舟わたしはすぐ着いた感じだ。印南いなみの春は、麦の青、菜の花の黄、まっ平らな沃野よくやだが、すぐそこが宿場だし、さらに西にも川が望まれる。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其一は木王園もくわうゑん主人である。かみに云つた犬塚印南いんなんで、此年六十一歳、蘭軒は長者として遇してゐた。茶山もこれをつまびらかにしてゐて、一陪字ばいじを下してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「否む」といふ言葉が「隠れる」といふ意味であるのは、其印南イナミ島に隠れて居つたからといふ伝説がある位であります。
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
播州ばんしゅう印南いんなみ郡の土筆採りの童詞として、郡誌には次のような唄が載せてある。