“印南野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなみの55.6%
いなびぬ11.1%
いなみぬ11.1%
いなの11.1%
イナミヌ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女あれ播磨はりま印南野いなみのの出身であるが、親もなくて不幸ないやしい境遇にいるので、ついふびんに思って情をかけてしまったのだ。
おきとほつてゐて、印南野いなびぬ草原くさはらを、はるかにてゐる。そのうちに、とほ加古川かこかは川口かはぐちえてた。あの川口かはぐちは、つてゐるんだ。なつかしい舟泊ふなどまりのあるところだ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
稲日野いなびぬ印南野いなみぬとも云い、播磨の印南郡の東部即ち加古川流域の平野と加古・明石あかし三郡にわたる地域をさして云っていたようである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
有馬山さわぐ印南野いなのかざさきに笹原たたくむら時雨かな
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
印南野イナミヌも行き過ぎ不敢カテニ思へれば、心コホしき加古カコ川口ミナト見ゆ(人麻呂——万葉巻三)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)