“稲日野”の読み方と例文
読み方割合
いなびぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稲日野いなびぬ印南野いなみぬとも云い、播磨の印南郡の東部即ち加古川流域の平野と加古・明石あかし三郡にわたる地域をさして云っていたようである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
広々とした稲日野いなびぬ近くの海を航していると、舟行が捗々はかばかしくなく、種々ものおもいしていたが、ようやくにして恋しい加古の島が見え出した、というので
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
稲日野いなびぬぎがてにおもへればこころこほしき可古かこしまゆ 〔巻三・二五三〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)