“いんなん”の漢字の書き方と例文
語句割合
印南100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其一は木王園もくわうゑん主人である。かみに云つた犬塚印南いんなんで、此年六十一歳、蘭軒は長者として遇してゐた。茶山もこれをつまびらかにしてゐて、一陪字ばいじを下してゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
播磨はりま印南いんなん郡では迷子を捜すのに、村中松明たいまつをともし金盥かなだらいなどを叩き、オラバオオラバオと呼ばわってあるくが、別に一人だけわざと一町ばかり引き下って桝を持って木片などで叩いて行く。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「酔花墨川隄。吟月椋湖船。叉手温生捷。露頂張旭顛。」其自註を検すれば、第一は犬塚印南いんなん、伊沢蘭軒、第二は蠣崎波響かきざきはきやう、僧六によ、第三は橋本螙庵とあん、第四は倉成竜渚くらなりりゆうしよである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
印南いんなん杏坪きやうへい文河ぶんか竹里ちくりは既にかみに見えてゐる。文河は定良さだよし、竹里はせんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)