“いなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イナミ
語句割合
印南25.0%
稲見25.0%
井波12.5%
伊南12.5%
固辞12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
香具かぐ山と耳成みみなし山と会ひしとき立ちて見に来し印南いなみ国原」(巻一・一四)という歌にも、この客観的な荘厳があったが、あれは伝説を歌ったので
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
人麿が筑紫つくしに下った時の歌、「名ぐはしき稲見いなみの海の奥つ浪千重ちへかくりぬ大和島根は」(同・三〇三)、「大王おほきみとほのみかどと在り通ふ島門しまとを見れば神代しおもほゆ」(同・三〇四)があり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
漆器では城端じょうはな白漆しろうるしを使うので有名ですが、仕事は盛ではありません。出町でまち戸出といで、福野、福光ふくみつ井波いなみなどの町々は、あるいは木綿、あるいは麻布、あるいはつむぎで、見るべき品を産します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
氏郷は白河をば関右兵衛尉うひょうえのじょう、須賀川をば田丸中務少輔なかつかさしょうゆう阿子あこしまをば蒲生源左衛門、大槻を蒲生忠右衛門、猪苗代を蒲生四郎兵衛、南山を小倉孫作、伊南いなみを蒲生左文、塩川を蒲生喜内
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
七兵衛も此法師とおなじとしごろにて、しかも念仏の信者しんじやなれば打うなづき、御坊ごばうのたのみとあればいかで固辞いなみ申さん、火ともすころにべし、何方いづくにもあれかくれゐて見とゞけ申さん。
岩沼卿いわぬまきょうよばせらるるたっとき御身分の御方おんかた、是も御用にて欧州に御滞在中、数ならぬ我を見たて御子おんこなき家の跡目にすわれとのあり難き仰せ、再三いなみたれど許されねばいなみかねて承知し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)