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守袋
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まもりぶくろ
ふりがな文庫
“
守袋
(
まもりぶくろ
)” の例文
父が見に行きました時、下むきになっていましたが、
丁字髷
(
ちようじまげ
)
は乱れて、
小肥
(
こぶと
)
りの肩から、
守袋
(
まもりぶくろ
)
の銀ぐさりをかけていたということで
御座
(
ござ
)
います。
人魂火
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
痴情のやる方なく情死を致したのかも知れん、何か証拠が有ろうと云うので、
懐中
(
ふところ
)
から
守袋
(
まもりぶくろ
)
を取出して見ると、起請文が有りましたから、大藏は小膝を
礑
(
はた
)
と
打
(
うち
)
まして
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
臥所
(
ふしど
)
の上に倒れた二人は、しばらく
死骸
(
しがい
)
のように動かずにいたが、たちまち厨子王が「姉えさん、早くお地蔵様を」と叫んだ。安寿はすぐに起き直って、
肌
(
はだ
)
の
守袋
(
まもりぶくろ
)
を取り出した。
山椒大夫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
お信乃が取出したのは、子供らしい大きな
守袋
(
まもりぶくろ
)
——男の手縫らしい縫目をほぐすと、中から現はれたのは、お信乃の
臍
(
へそ
)
の
緒
(
を
)
書きと、それに三枚のお
守札
(
まもり
)
、それから一枚の手紙でした。
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あ、たしかに、あれにちがいないわ。ねえスミ枝さん。あたしのお
守袋
(
まもりぶくろ
)
の中に、あの手箱と同じ梅に
鶯
(
うぐいす
)
の模様のメリンスのきれで作った小さい袋が入っているのを思いだしたのよ」
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
近頃
(
ちかごろ
)
はやり
物
(
もの
)
のひとつになった
黄縞格子
(
きじまごうし
)
の
薄物
(
うすもの
)
に、
菊菱
(
きくびし
)
の
模様
(
もよう
)
のある
緋呉羅
(
ひごら
)
の
帯
(
おび
)
を
締
(
し
)
めて、
首
(
くび
)
から
胸
(
むね
)
へ、
紅絹
(
べにぎぬ
)
の
守袋
(
まもりぶくろ
)
の
紐
(
ひも
)
をのぞかせたおせんは、
洗
(
あら
)
い
髪
(
がみ
)
に
結
(
ゆ
)
いあげた
島田髷
(
しまだまげ
)
も
清々
(
すがすが
)
しく
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
叔母ぎみは
守袋
(
まもりぶくろ
)
を
おもひで
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
来られん時は此の中に細かに書いた物がありますが、此れは
私
(
わたくし
)
の親から譲られた大事の、今は金入れにしたが、先祖から伝わって居る
守袋
(
まもりぶくろ
)
で、此の中に封じた物が入って居るから
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
櫛の隱し文字を讀んだ筈のない音吉が、
守袋
(
まもりぶくろ
)
の大事な事を知つて居たり、守袋をお寅の手筥から見付けてくれたり。それにあの才走つた如才のない音吉は、お寅にまでも氣風を見拔かれて居る
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「坊つちやんの
守袋
(
まもりぶくろ
)
が見えませんが——」
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところで、
守袋
(
まもりぶくろ
)
はあつたのか」
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
袋
常用漢字
中学
部首:⾐
11画
“守”で始まる語句
守
守宮
守護
守刀
守銭奴
守護神
守衛
守人
守役
守山