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まう
ふりがな文庫
“
設
(
まう
)” の例文
〔評〕三條公の筑前に在る、或る人其の
旅況
(
りよきやう
)
の
無聊
(
むれう
)
を
察
(
さつ
)
して美女を進む、公之を
卻
(
しりぞ
)
く。某氏
宴
(
えん
)
を
開
(
ひら
)
いて女
樂
(
がく
)
を
設
(
まう
)
く、公
怫
(
ふつ
)
然として去れり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
博物學
(
はくぶつがく
)
方面
(
ほうめん
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
も
立派
(
りつぱ
)
なのが
各地
(
かくち
)
に
設
(
まう
)
けてありますが、ことにワシントン、シカゴ、ニューヨークなどにあるものはよく
完備
(
かんび
)
してをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
冬時
(
とうじ
)
此
(
この
)
河
(
かは
)
に
灌水
(
くわんすゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふには、
豫
(
あらかじ
)
め
身體
(
しんたい
)
を
入
(
い
)
るゝに
足
(
た
)
る
孔穴
(
こうけつ
)
を
氷
(
こほり
)
を
破
(
やぶ
)
りて
設
(
まう
)
け
置
(
お
)
き、
朝夕
(
あさゆふ
)
此
(
この
)
孔穴
(
こうけつ
)
に
身
(
み
)
を
沒
(
ぼつ
)
して
灌水
(
くわんすゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふ。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
殺せし時
手傳
(
てつだ
)
ひて
共々
(
とも/″\
)
殺したで有うなと
故意
(
わざ
)
と疑ひの
詞
(
ことば
)
を
設
(
まう
)
けられしかば彌十は
面
(
おもて
)
を
正
(
たゞ
)
し
否々
(
いや/\
)
私し儀は其節
喧嘩
(
けんくわ
)
の聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
主君忠長自殺の後は、何んとかして、家光に
怨
(
うらみ
)
を報じようと、高田御殿の中に
祭壇
(
さいだん
)
を
設
(
まう
)
けて、中世に
流行
(
はや
)
つた
惡魔
(
サタン
)
を祭神とする
呪法
(
じゆはふ
)
を行つたのでした。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
誰
(
た
)
が
目
(
め
)
に
覺
(
おぼ
)
えて
知
(
し
)
るものぞ
松澤
(
まつざは
)
の
若大將
(
わかたいしやう
)
と
稱
(
たゝ
)
へられて
席
(
せき
)
を
上座
(
かみくら
)
に
設
(
まう
)
けられし
身
(
み
)
が
我
(
わ
)
れすらみすぼらしき
此服裝
(
このなり
)
よしや
面
(
おもて
)
に
覺
(
おぼ
)
えが
有
(
あ
)
ればとて
他人
(
たにん
)
の
空肖
(
そらに
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さびしい
修道者
(
しゆどうしや
)
の
仲間
(
なかま
)
の
尠
(
すくな
)
い
山家
(
やまが
)
の
暮
(
くら
)
しのうちにも、
何
(
なに
)
か
待
(
ま
)
ち
設
(
まう
)
ける
心
(
こゝろ
)
があつて、たのしみになつてゐるものです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
山麓
(
さんろく
)
には、
紅白
(
こうはく
)
だんだらの
幕
(
まく
)
を
張
(
は
)
り、
天幕
(
テント
)
を
吊
(
つ
)
り、
高等官休憩所
(
かうとうくわんきうけいじよ
)
、
新聞記者席
(
しんぶんきしやせき
)
、
參觀人席
(
さんくわんにんせき
)
など
區別
(
くべつ
)
してある。
別
(
べつ
)
に
喫茶所
(
きつさじよ
)
を
設
(
まう
)
けてある。
宛然
(
まるで
)
園遊會場
(
えんいうくわいぢやう
)
だ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
鐵檻
(
てつおり
)
の
車
(
くるま
)
の
出入口
(
でいりぐち
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
にも
車室
(
しやしつ
)
の
頂上
(
てうじやう
)
に
設
(
まう
)
けられて、
鐵梯
(
てつてい
)
を
傳
(
つた
)
つて
屋根
(
やね
)
から
出入
(
でいり
)
する
樣
(
やう
)
になつて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
天台宗
(
てんだいしゆう
)
の
寺院
(
じいん
)
は、
高地
(
こうち
)
に
多
(
おほ
)
く
設
(
まう
)
けてあるが、
火山
(
かざん
)
もまた
彼等
(
かれら
)
の
選
(
せん
)
に
漏
(
も
)
れなかつた。
隨
(
したが
)
つて
珍
(
めづら
)
しい
火山現象
(
かざんげんしよう
)
の、これ
等
(
ら
)
の
僧侶
(
そうりよ
)
によつて
觀察
(
かんさつ
)
せられた
例
(
れい
)
も
少
(
すくな
)
くない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
五月朔日
(
ごぐわつついたち
)
の
事
(
こと
)
也
(
なり
)
。
其夜
(
そのよ
)
、
飯坂
(
いひざか
)
に
宿
(
とま
)
る。
温泉
(
をんせん
)
あれば
湯
(
ゆ
)
に
入
(
いり
)
て
宿
(
やど
)
をかるに、
土座
(
どざ
)
に
筵
(
むしろ
)
を
敷
(
し
)
いて、あやしき
貧家
(
ひんか
)
なり。
灯
(
ともしび
)
もなければ、ゐろりの
火影
(
ほかげ
)
に
寢所
(
しんじよ
)
を
設
(
まう
)
けて
云々
(
うん/\
)
。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
這麼
(
こんな
)
風
(
ふう
)
で
中坂
(
なかさか
)
に
社
(
しや
)
を
設
(
まう
)
けてからは、
石橋
(
いしばし
)
と
私
(
わたし
)
とが
一切
(
いつさい
)
を
処理
(
しより
)
して、
山田
(
やまだ
)
は
毎号
(
まいごう
)
一篇
(
いつぺん
)
の小説を書くばかりで、前のやうに社に
対
(
たい
)
して
密
(
みつ
)
なる
関係
(
くわんけい
)
を持たなかつた、と
云
(
い
)
ふのが
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼
(
かれ
)
は
此
(
この
)
心細
(
こゝろぼそ
)
い
解答
(
かいたふ
)
で、
僥倖
(
げうかう
)
にも
難關
(
なんくわん
)
を
通過
(
つうか
)
して
見
(
み
)
たい
抔
(
など
)
とは、
夢
(
ゆめ
)
にも
思
(
おも
)
ひ
設
(
まう
)
けなかつた。
老師
(
らうし
)
を
胡麻化
(
ごまか
)
す
氣
(
き
)
は
無論
(
むろん
)
なかつた。
其時
(
そのとき
)
の
宗助
(
そうすけ
)
はもう
少
(
すこ
)
し
眞面目
(
まじめ
)
であつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
十一
時頃
(
じごろ
)
から
熱
(
ねつ
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たので
自分
(
じぶん
)
はプラツトホームの
眞中
(
まんなか
)
に
設
(
まう
)
けある四
方
(
はう
)
硝子張
(
がらすばり
)
の
待合室
(
まちあひしつ
)
に
入
(
はひ
)
つて
小
(
ちひ
)
さくなつて
居
(
ゐ
)
ると
呑氣
(
のんき
)
なる
義母
(
おつかさん
)
はそんな
事
(
こと
)
とは
少
(
すこ
)
しも
御存知
(
ごぞんじ
)
なく
待合室
(
まちあひしつ
)
を
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それも
能
(
かな
)
はぬなら、チッバルトが
臥
(
ね
)
てゐやる
薄昏
(
うすぐら
)
い
廟
(
べう
)
の
中
(
なか
)
に
婚禮
(
こんれい
)
の
床
(
とこ
)
を
設
(
まう
)
けて
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
孫子
(
そんし
)
曰
(
いは
)
く、『
前
(
まへ
)
は
則
(
すなは
)
ち
心
(
むね
)
を
視
(
み
)
、
左
(
ひだり
)
は
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
を
視
(
み
)
、
右
(
みぎ
)
は
右
(
みぎ
)
の
手
(
て
)
を
視
(
み
)
、
後
(
うしろ
)
は
即
(
すなは
)
ち
背
(
せ
)
を
視
(
み
)
よ』と。
婦人
(
ふじん
)
曰
(
いは
)
く、『
諾
(
だく
)
』と。
約束
(
やくそく
)
既
(
すで
)
に
布
(
し
)
き、
乃
(
すなは
)
ち
(五)
鈇鉞
(
ふゑつ
)
を
設
(
まう
)
け、
即
(
すなは
)
ち
之
(
これ
)
に
(六)
三
令
(
れい
)
五
申
(
しん
)
す。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
それで
時々
(
とき/″\
)
は
自然
(
しぜん
)
の
森林
(
しんりん
)
に
遊
(
あそ
)
んで、すがすがしい
空氣
(
くうき
)
を
吸
(
す
)
ひ、
精神
(
せいしん
)
を
保養
(
ほよう
)
する
必要
(
ひつよう
)
があります。
都會
(
とかい
)
には
大小
(
だいしよう
)
の
公園
(
こうえん
)
も
設
(
まう
)
けられてゐますが、そんなものは
完全
(
かんぜん
)
な
安靜場所
(
あんせいばしよ
)
といへません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
つい
家
(
うち
)
が出にくいと
云
(
い
)
ふだけの事である。
長吉
(
ちやうきち
)
は
直様
(
すぐさま
)
別れた
後
(
のち
)
の
生涯
(
しやうがい
)
をこま/″\と書いて送つたが、
然
(
しか
)
し待ち
設
(
まう
)
けたやうな、
折返
(
をりかへ
)
したお
糸
(
いと
)
の返事は
遂
(
つひ
)
に聞く事が
出来
(
でき
)
なかつたのである。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
又
(
また
)
金絲雀
(
かなりや
)
は
顫
(
ふる
)
へ
聲
(
ごゑ
)
で、『お
歸
(
かへ
)
りよ、
皆
(
みン
)
な!もう
寢
(
ね
)
る
時分
(
じぶん
)
ぢやないか!』と
其子供等
(
そのこどもら
)
を
呼
(
よ
)
びました。
種々
(
いろ/\
)
の
口實
(
こうじつ
)
を
設
(
まう
)
けて、
皆
(
みン
)
な
殘
(
のこ
)
らず
立去
(
たちさ
)
つた
後
(
あと
)
には、
唯
(
たツ
)
た
愛
(
あい
)
ちやん
一人
(
ひとり
)
になつて
了
(
しま
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
他の
不規則
(
ふきそく
)
に高低
有
(
あ
)
る
部
(
ぶ
)
は或は
缺
(
か
)
き或は
摩
(
す
)
りて
全体
(
ぜんたい
)
を大なる
牡丹餅
(
ぼたもち
)
の如き形とし
兩面
(
れうめん
)
の
中央部
(
ちうわうぶ
)
には
尖端
(
せんたん
)
の鋭き
石片
(
せきへん
)
又は
鹿
(
しか
)
の
角抔
(
つのなど
)
を
當
(
あ
)
て、他の小石を槌として之を
打
(
う
)
ち徐々に
凹
(
くぼ
)
みを
設
(
まう
)
けしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
アンドレイ、エヒミチは
知識
(
ちしき
)
と
廉直
(
れんちよく
)
とを
頗
(
すこぶ
)
る
好
(
この
)
み
且
(
か
)
つ
愛
(
あい
)
してゐたのであるが、
偖
(
さて
)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
周圍
(
まはり
)
には
然云
(
さうい
)
ふ
生活
(
せいくわつ
)
を
設
(
まう
)
ける
事
(
こと
)
は
到底
(
たうてい
)
出來
(
でき
)
ぬのであつた。
其
(
そ
)
れは
氣力
(
きりよく
)
と、
權力
(
けんりよく
)
に
於
(
お
)
ける
自信
(
じしん
)
とが
足
(
た
)
りぬので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
〔評〕南洲
壯時
(
さうじ
)
角觝
(
かくてい
)
を好み、
毎
(
つね
)
に壯士と角す。人之を
苦
(
くる
)
しむ。其
守庭吏
(
しゆていり
)
と爲るや、
庭
(
てい
)
中に
土豚
(
どとん
)
を
設
(
まう
)
けて、
掃除
(
さうぢよ
)
を
事
(
こと
)
とせず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
石
(
いし
)
の
床
(
とこ
)
が
三方
(
さんぽう
)
に
設
(
まう
)
けて
死體
(
したい
)
を
置
(
お
)
くようになつてあつたり、
天井
(
てんじよう
)
に
家屋
(
かおく
)
の
屋根
(
やね
)
をまねてあるのもあつたり、
内部
(
ないぶ
)
に
刀劍
(
とうけん
)
の
形
(
かたち
)
を
彫
(
ほ
)
つたものなどがあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
聞きたるに叔母お早に相違なく且つ先年家出せし後此娘お梅と云るを
設
(
まう
)
け當時は此宿に足を
止
(
と
)
め人に雇はれ
憂
(
うき
)
年月を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此處
(
こヽ
)
は
隣
(
とな
)
りざかひの
藪際
(
やぶぎは
)
にて、
用心
(
ようじん
)
の
爲
(
ため
)
にと
茅葺
(
かやぶき
)
の
設
(
まう
)
けに
住
(
す
)
まはする
庭男
(
にはをとこ
)
、
扨
(
さて
)
も
扨
(
さて
)
も
此曲物
(
このくせもの
)
とは。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それより
洞中
(
どうちゆう
)
の
造船所
(
ぞうせんじよ
)
内
(
ない
)
を
殘
(
のこ
)
る
隈
(
くま
)
なく
見物
(
けんぶつ
)
したが、ふと
見
(
み
)
ると、
洞窟
(
どうくつ
)
の
一隅
(
いちぐう
)
に、
岩
(
いわ
)
が
自然
(
しぜん
)
に
刳
(
えぐ
)
られて、
大
(
だい
)
なる
穴倉
(
あなぐら
)
となしたる
處
(
ところ
)
、
其處
(
そこ
)
に、
嚴重
(
げんぢう
)
なる
鐵
(
てつ
)
の
扉
(
とびら
)
が
設
(
まう
)
けられて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
關東大地震後
(
かんとうだいぢしんご
)
、この
方面
(
ほうめん
)
に
於
(
お
)
ける
研究
(
けんきゆう
)
も
大
(
おほ
)
いに
進
(
すゝ
)
み、
或
(
あるひ
)
は
鐵管
(
てつかん
)
の
繼手
(
つぎて
)
の
改良
(
かいりよう
)
、
或
(
あるひ
)
は
地盤不良
(
ぢばんふりよう
)
な
場所
(
ばしよ
)
を
避
(
さ
)
けて
敷設
(
ふせつ
)
すること、
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
なければ
豫備
(
よび
)
の
複線
(
ふくせん
)
を
設
(
まう
)
けることなど
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
坂
(
さか
)
の
下
(
した
)
は、
左右
(
さいう
)
の
植木屋
(
うゑきや
)
、
屋外
(
をくぐわい
)
に
足場
(
あしば
)
を
設
(
まう
)
け、
半纏着
(
はんてんぎ
)
の
若衆
(
わかもの
)
蛛手
(
くもで
)
に
搦
(
から
)
んで、
造菊
(
つくりぎく
)
の
支度最中
(
したくさいちう
)
なりけり。
行
(
ゆ
)
く/\フと
古道具屋
(
ふるだうぐや
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つ。
彌次
(
やじ
)
見
(
み
)
て
曰
(
いは
)
く、
茶棚
(
ちやだな
)
はあんなのが
可
(
い
)
いな。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此方
(
こちら
)
は
暢気
(
のんき
)
なものだから
那様
(
こんな
)
事
(
こと
)
とは
些
(
ちつと
)
も知らない、
山田
(
やまだ
)
も
亦
(
また
)
気振
(
けぶり
)
にも見せなかつた、けれども
前
(
さき
)
にも言ふ
如
(
ごと
)
く、
中坂
(
なかさか
)
に社を
設
(
まう
)
けてからは、
山田
(
やまだ
)
は
全
(
まつた
)
く
社務
(
しやむ
)
に
与
(
あづか
)
らん姿であつたから
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
平次はこの動亂の中にも、組織的な問ひを
設
(
まう
)
けて、清右衞門の答を引出しました。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
秦
(
しん
)
を
撃
(
う
)
ち五
城
(
じやう
)
を
拔
(
ぬ
)
けり、
起
(
き
)
の・
將
(
しやう
)
たる、
士卒
(
しそつ
)
の
最下
(
さいか
)
なる
者
(
もの
)
と
衣食
(
いしよく
)
を
同
(
おな
)
じうし、
臥
(
ぐわ
)
するに
席
(
せき
)
を
設
(
まう
)
けず、
行
(
ゆ
)
くに
(七〇)
騎乘
(
きじよう
)
せず、
親
(
みづか
)
ら
糧
(
かて
)
を
裹
(
つつ
)
み
贏
(
にな
)
ひ、
士卒
(
しそつ
)
と
勞苦
(
らうく
)
を
分
(
わか
)
つ。
卒
(
そつ
)
に
(七一)
疽
(
しよ
)
を
病
(
や
)
む
者
(
もの
)
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
未開社會に於ては
井戸
(
ゐど
)
を
掘
(
ほ
)
る術、水道を
設
(
まう
)
くる術も無き
譯故
(
わけゆへ
)
、コロボツクルの如きも、水の
入用
(
にうよう
)
を
感
(
かん
)
じたる時には必ず川邊に至りしならん。
遺跡
(
ゐせき
)
より
發見
(
はつけん
)
する所の土器の中には
椀形
(
わんがた
)
のもの少からず。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
〔譯〕
性
(
せい
)
は同じうして而て
質
(
しつ
)
は
異
(
ことな
)
る。質異るは
教
(
をしへ
)
の由つて
設
(
まう
)
けらるゝ所なり。性同じきは教の由つて立つ所なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
設
(
まう
)
けたり引れて
此處
(
このところ
)
へ
着座
(
ちやくざ
)
すれば左右には常樂院
天忠
(
てんちう
)
山内赤川藤井等の面々
威儀
(
ゐぎ
)
を
正
(
たゞ
)
して座を
占
(
しめ
)
たり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實際
(
じつさい
)
なんのためにこの
野原
(
のはら
)
に、かようなものが
設
(
まう
)
けられたか
確
(
たし
)
かなことは
知
(
し
)
ることが
出來
(
でき
)
ません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
さて
夫
(
それ
)
よりは、
紀元節
(
きげんせつ
)
の
祝賀
(
しゆくが
)
と、
此
(
この
)
大
(
おほい
)
なる
成功
(
せいこう
)
の
祝
(
いわひ
)
とで
沸
(
わ
)
くが
如
(
ごと
)
き
騷
(
さわ
)
ぎ、
夜
(
よる
)
になると、
兼
(
かね
)
て
設
(
まう
)
けられたる
海岸
(
かいがん
)
の
陣屋
(
ぢんや
)
で
大祝賀會
(
だいしゆくがくわい
)
が
始
(
はじ
)
まつた。
其塲
(
そのば
)
の
盛况
(
せいけう
)
は
筆
(
ふで
)
にも
言葉
(
ことば
)
にも
盡
(
つく
)
されない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
縁側へ席を
設
(
まう
)
けさして、平次は煙草入を拔きます。
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
設
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“設”を含む語句
設計
設備
設楽
設計図
待設
設立
北設楽
建設
仮設
行者宿報設女犯
設置
敷設
施設
南設楽
設計予算
設色
附設
防弾設備
設計者
諸施設
...