“もうく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猛吼50.0%
40.0%
毛孔10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったと思うと、魯智深は後ろに廻していた縄目をばらッといて、禅杖へ手を伸ばすやいな、猛吼もうくせい、階を躍り上がって、のける鄧龍の真眉間まみけんを打ちくだいていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
維新の際福井藩の貢進生こうしんせいとなり大学南校に入りそのいまだ業をへざるに先立ちてたまたま起立工商きりつこうしょう会社の巴里パリー博覧会に陳列所をもうくるの挙あるを聞き、陳列所の通弁をかねて売子となり仏国に渡航したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
お手本や師伝のままを無神経にくり返してただ手際よく毛孔もうくの無いような字を書いているのが世上に滔々とうとうたる書匠である。
書について (新字新仮名) / 高村光太郎(著)