“猛吼”の読み方と例文
読み方割合
もうく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血をみて発作的にふるいあがった声——獣性も人もけじめなきかを思わする兇暴なる挑戦の猛吼もうく
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いったと思うと、魯智深は後ろに廻していた縄目をばらッといて、禅杖へ手を伸ばすやいな、猛吼もうくせい、階を躍り上がって、のける鄧龍の真眉間まみけんを打ちくだいていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、三平の猛吼もうくは、たッた一吠えだけだった。おそらくお島が抱きもどしたものであろう。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)