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待佗
ふりがな文庫
“待佗”の読み方と例文
読み方
割合
まちわ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まちわ
(逆引き)
その胸の
中
(
うち
)
に彼は今
如何
(
いか
)
なる事を思へるかを想へ。彼は憎からぬ人の
帰来
(
かへり
)
を
待佗
(
まちわ
)
ぶるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
雨の降る旅館の欄干に
凭
(
もた
)
れています。粗末な昼飯を仕出屋が道の上に岡持で運んで来ます。所在なくてそれをしも
待佗
(
まちわ
)
びるものゝ一つにする籔塚鉱泉の二日泊り。山一つ彼方へ越します。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
月の光は青白く落ちて、一層
凄愴
(
せいさう
)
とした死の思を添へるのであつた。人々は同じやうに冷い光と夜気とを浴び乍ら、巡査や医者の来るのを
待佗
(
まちわ
)
びて居た。あるものは影のやうに
蹲
(
うづくま
)
つて居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
待佗(まちわ)の例文をもっと
(3作品)
見る
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
佗
漢検1級
部首:⼈
7画
“待”で始まる語句
待
待遇
待合
待乳山
待兼
待遠
待伏
待構
待受
待設
“待佗”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
島崎藤村
岡本かの子