トップ
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功
>
こう
ふりがな文庫
“
功
(
こう
)” の例文
幸いお延がお秀の後を
追
(
おっ
)
かけて出た事は、下女にも解っていた。偶発の言訳が
偶中
(
ぐうちゅう
)
の
功
(
こう
)
を奏した時、津田は再度の胸を
撫
(
な
)
で
下
(
おろ
)
した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
繼
(
つぎ
)
て
御小姓組
(
おこしやうぐみ
)
と
成
(
なる
)
勤仕
(
きんし
)
の
功
(
こう
)
を
顯
(
あらは
)
し
有章公
(
いうしやうこう
)
の御代に
御徒頭
(
おかちがしら
)
となり其後伊勢山田
奉行
(
ぶぎやう
)
仰付られ初て
芙蓉
(
ふよう
)
の
間
(
ま
)
御役人の
列
(
れつ
)
に入りけるなり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この
成算
(
せいさん
)
があったので、龍太郎は四日のあいだに、四百の兵を引きうけた。そして、その
機智
(
きち
)
が、意外に大きな
功
(
こう
)
をそうした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孤軒老師のおしえで、広海屋と長崎屋を、深刻に噛み合せるために計った、あの策略が、どんな
功
(
こう
)
を奏したか、もう結果がわかるころであった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
しかし
此
(
この
)
説明
(
せつめい
)
は
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
せなかつた。
子供
(
こども
)
には
昔
(
むかし
)
の
寒山
(
かんざん
)
が
文殊
(
もんじゆ
)
であつたのがわからぬと
同
(
おな
)
じく、
今
(
いま
)
の
宮崎
(
みやざき
)
さんがメツシアスであるのがわからなかつた。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
壮二君の子どもらしい思いつきが、ぐうぜん
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
したのです。賊が、わなをはずそうともがいているあいだに、四ほうから人々がかけつけました。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
我
(
わ
)
れも
矢張
(
やは
)
り
其中間
(
そのなかま
)
の一
枚板
(
まいヽた
)
にて
使
(
つか
)
ひ
道
(
みち
)
が
不向
(
ふむ
)
きなれども
流石
(
さすが
)
に
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
といふものか
少
(
すこ
)
しはお
前
(
まへ
)
さまより
人
(
ひと
)
が
惡
(
わ
)
るし
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
きつねは千
年
(
ねん
)
たつと
美
(
うつく
)
しい
人間
(
にんげん
)
の女に
化
(
ば
)
けるものです。わたしも千
年
(
ねん
)
の
功
(
こう
)
を
積
(
つ
)
むと、きれいな
娘
(
むすめ
)
の
姿
(
すがた
)
になりました。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
魏
(
ぎ
)
、
相
(
しやう
)
を
置
(
お
)
き、
(八九)
田文
(
でんぶん
)
を
相
(
しやう
)
とせり。
呉起
(
ごき
)
悦
(
よろこ
)
ばず。
田文
(
でんぶん
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く
(九〇)
『
請
(
こ
)
ふ
子
(
し
)
と
功
(
こう
)
を
論
(
ろん
)
ぜん、
可
(
か
)
ならんか』と。
田文
(
でんぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
可
(
か
)
なり』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
政府はほとんど全国の兵を
挙
(
あ
)
げ、
加
(
くわ
)
うるに文明
精巧
(
せいこう
)
の
兵器
(
へいき
)
を以てして
尚
(
な
)
お
容易
(
ようい
)
にこれを
鎮圧
(
ちんあつ
)
するを得ず、
攻城
(
こうじょう
)
野戦
(
やせん
)
凡
(
およ
)
そ八箇月、わずかに
平定
(
へいてい
)
の
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
したれども
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
「ええ、
功
(
こう
)
六級の
曹長
(
そうちょう
)
でございます」
応
(
こた
)
えながらも、こんなことが父の失踪に何の関係があるのかと、トシ子は探偵の
頭脳
(
あたま
)
に
稍
(
やや
)
失望を感じないわけにゆかなかった。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
若
(
も
)
し九仭の
功
(
こう
)
を一
簣
(
き
)
に欠くあらば
大遺憾
(
だいいかん
)
の至りなり、
希
(
ねがわ
)
くは此一夜星辰を
戴
(
いただ
)
きて
安眠
(
あんみん
)
するを得せしめよと、
誰
(
たれ
)
ありてか天に
祈
(
いの
)
りしなるべし、天果して之を感ぜしか
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
トルストイ、ツルゲネーフ
等
(
とう
)
の
名
(
な
)
は
吾人
(
ごじん
)
久
(
ひさ
)
しく
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
けども、ドストイヱフスキーの
名
(
な
)
と
著書
(
ちよしよ
)
に
至
(
いた
)
りては
吾文界
(
わがぶんかい
)
に
之
(
これ
)
を
紹介
(
せうかい
)
するの
功
(
こう
)
不知庵
(
フチアン
)
に
多
(
おほ
)
しと
言
(
い
)
はざる
可
(
べ
)
からず。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
〔評〕維新の
業
(
げふ
)
は三藩の兵力に由ると雖、抑之を養ふに
素
(
そ
)
あり、曰く
名義
(
めいぎ
)
なり、曰く
名分
(
めいぶん
)
なり。或は云ふ、維新の
功
(
こう
)
は
大日本史
(
だいにつぽんし
)
及び外史に
基
(
もと
)
づくと、亦
理
(
り
)
無
(
な
)
しとせざるなり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
別
(
べつ
)
に
私等
(
わしら
)
に
相談
(
さうだん
)
打
(
ぶ
)
たつしやるに
及
(
およ
)
ぶめえが、
奥様
(
おくさま
)
のお
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
ぢや、
出来
(
でき
)
る
手伝
(
てつだひ
)
なら
為
(
し
)
ずには
居
(
ゐ
)
られぬで、
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
だけも
取処
(
とりどこ
)
があるなら、
今度
(
こんど
)
造
(
つく
)
らつしやるに
助言
(
ぢよごん
)
な
為
(
す
)
べいさ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大佐
(
たいさ
)
功
(
こう
)
成
(
な
)
り
將
(
まさ
)
に
朝日島
(
あさひじま
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
せんとする
瞬時
(
わづか
)
前
(
まへ
)
、
震天動地
(
しんてんどうち
)
の
大海嘯
(
おほつなみ
)
の
爲
(
ため
)
に、
秘密造船所
(
ひみつざうせんじよ
)
の
倉庫
(
さうこ
)
碎
(
くだ
)
けて、十二の
樽
(
たる
)
の
流失
(
りうしつ
)
した
事
(
こと
)
から、
遂
(
つひ
)
に
今回
(
こんくわい
)
の
大使命
(
だいしめい
)
に
立到
(
たちいた
)
つた
迄
(
まで
)
の
大略
(
あらまし
)
を
述
(
の
)
べ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
さもなくば、
此
(
この
)
怖
(
おそろ
)
しい
懷劒
(
くわいけん
)
を
難儀
(
なんぎ
)
の
瀬戸際
(
せどぎは
)
の
行司
(
ぎゃうじ
)
にして、
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
も
智慧
(
ちえ
)
の
力
(
ちから
)
も
如何
(
どう
)
とも
能
(
よ
)
うせぬ
女一人
(
をんなひとり
)
の
面目
(
めんもく
)
を
今
(
いま
)
こゝで
裁決
(
とりさば
)
かす、
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
され。さ、
早
(
はや
)
う
何
(
なん
)
となと
言
(
い
)
うて
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
(
人肌
(
ひとはだ
)
にて
温
(
あたゝ
)
むはもつともよし)
手足
(
てあし
)
の
凍
(
こゞえ
)
たるも
強
(
つよ
)
き
湯火
(
たうくわ
)
にてあたゝむれば、
陽気
(
やうき
)
いたれば
灼傷
(
やけど
)
のごとく
腫
(
はれ
)
、つひに
腐
(
くさり
)
て
指
(
ゆび
)
をおとす、百
薬
(
やく
)
功
(
こう
)
なし。これ
我
(
わ
)
が見たる所を
記
(
しる
)
して人に
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かえってわれわれの判断が誤りやすい、すなわちわれわれの忠告は
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
しない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
二
妒婦
(
とふ
)
の
養
(
やしな
)
ひがたきも、
老
(
お
)
いての後其の
功
(
こう
)
を知ると。
咨
(
ああ
)
これ何人の
語
(
ことば
)
ぞや。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
一
将
(
しょう
)
功
(
こう
)
成りて
万骨
(
ばんこつ
)
枯
(
か
)
るという古言があります、ひとりの殿様がお城をきずくに、万人の百姓を苦しめました、しかも殿様は英雄とうたわれ百姓は
草莽
(
そうもう
)
の間につかれて死にます、
清盛
(
きよもり
)
、
頼朝
(
よりとも
)
、
太閤
(
たいこう
)
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
中村は少し
凹
(
へこ
)
まされたかども有るが、この人は、「肉の多きや
刃
(
やいば
)
その骨に
及
(
およ
)
ばず」という
身体
(
からだ
)
つきの
徳
(
とく
)
を持っている、これもなかなかの
功
(
こう
)
を経ているものなので、若崎の言葉の中心にはかまわずに
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
国事犯の書生っぽを
捕
(
つかま
)
えたよりゃ、
功
(
こう
)
があるのでしょう
警察署長
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「お前は
螢雪
(
けいせつ
)
の
功
(
こう
)
ということを知っているかい?」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
届出
(
とゞけい
)
でずして
我儘
(
わがまゝ
)
に
出立
(
しゆつたつ
)
せば、
或
(
ある
)
ひは
功
(
こう
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
薇
(
ぜんまい
)
の
功
(
こう
)
冬 第二百八十七 季節の食物
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
わけて、中入りの戦いに、切レを取り損じては、
九仭
(
きゅうじん
)
の
功
(
こう
)
も
一簣
(
いっき
)
に欠こう。くれぐれも、引揚げの機を誤るなよ。風の如く
赴
(
ゆ
)
いて、風の如く去れよ
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
最後に小生は目下
我邦
(
わがくに
)
における学問文芸の両界に通ずる趨勢に
鑒
(
かんが
)
みて、現今の博士制度の
功
(
こう
)
少くして
弊
(
へい
)
多き事を信ずる一人なる事を
茲
(
ここ
)
に言明致します。
博士問題の成行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「そんなことはない。佐々砲弾が東京の新聞に君の説を細大洩らさず連日の紙上に書いた。君は明かに
金鵄勲章
(
きんしくんしょう
)
功
(
こう
)
一級というところだ。学界はいま
大沸騰
(
だいふっとう
)
をしているよ」
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
第一番に
渡
(
わた
)
し
諫皷
(
かんこ
)
は二番に
渡
(
わた
)
しけるが
或時
(
あるとき
)
の
祭禮
(
さいれい
)
に
彼猿
(
かのさる
)
の出し
作
(
つくら
)
ふひまに先へ
拔
(
ぬけ
)
たり此時よりして鳥の出し一番に
渡
(
わた
)
るとの
嚴命
(
げんめい
)
にて
長
(
なが
)
く一番とはなりにけり是天下太平の
功
(
こう
)
なり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
〔評〕南洲
嘗
(
かつ
)
て東湖に從うて學ぶ。
當時
(
たうじ
)
書する所、今猶民間に
存
(
そん
)
す。曰ふ、「
一寸
(
いつすん
)
の
英心
(
えいしん
)
萬夫
(
ばんぷ
)
に
敵
(
てき
)
す」と。
蓋
(
けだ
)
し
復古
(
ふくこ
)
の
業
(
げふ
)
を以て
擔當
(
たんたう
)
することを爲す。
維新
(
いしん
)
征東の
功
(
こう
)
實に此に
讖
(
しん
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
(六六)
周澤
(
しうたく
)
未
(
いま
)
だ
渥
(
あつ
)
からざるに、
而
(
しか
)
も
(六七)
語
(
ご
)
極
(
きは
)
めて
知
(
ち
)
なれば、
説
(
せつ
)
行
(
おこな
)
はれて
功
(
こう
)
有
(
あ
)
るときは
則
(
すなは
)
ち
(六八)
徳
(
とく
)
亡
(
な
)
く、
説
(
せつ
)
行
(
おこな
)
はれずして
敗
(
はい
)
有
(
あ
)
るときは
則
(
すなは
)
ち
疑
(
うたが
)
はれん、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
里
(
さと
)
の
言葉
(
ことば
)
を
知
(
し
)
らぬ
身
(
み
)
も、
戀
(
こひ
)
には
女
(
をんな
)
賢
(
さかし
)
うして、
袖
(
そで
)
に
袂
(
たもと
)
に
蔽
(
おほ
)
ひしが、
月日
(
つきひ
)
經
(
た
)
つまゝ、
鶴
(
つる
)
はさすがに
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
、
己
(
おの
)
が
頭
(
かしら
)
の
色
(
いろ
)
や
添
(
そ
)
ふ、
女
(
むすめ
)
の
乳
(
ちゝ
)
の
色
(
いろ
)
づきけるに、
總毛
(
そうげ
)
を
振
(
ふる
)
つて
仰天
(
ぎやうてん
)
し、
遍
(
あまね
)
く
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
掻搜
(
かきさが
)
して
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
も
功
(
こう
)
とならずして、
却
(
かへつ
)
て
咎
(
とがめ
)
のあらむも
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
沢庵
(
たくあん
)
の
功
(
こう
)
春 第七十五 十日に
十色
(
といろ
)
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
する忠告と
奏
(
そう
)
せぬ忠告
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
(木内を殺した
功
(
こう
)
さ)
雨夜草紙
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
決
(
けつ
)
して
損
(
そん
)
になる
氣遣
(
きづかひ
)
は
御座
(
ござ
)
いません。十
分
(
ぷん
)
坐
(
すわ
)
れば、十
分
(
ぷん
)
の
功
(
こう
)
があり、二十
分
(
ぷん
)
坐
(
すわ
)
れば二十
分
(
ぷん
)
の
徳
(
とく
)
があるのは
無論
(
むろん
)
です。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかも彼は、
後月
(
あとげつ
)
の十八日、
功
(
こう
)
に
逸
(
はや
)
って、小牧山の敵の堅塁へいどみかかり、
惨憺
(
さんたん
)
たる敗北をうけている。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俗
(
ぞく
)
の
欲
(
ほつ
)
する
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
(二五)
予
(
あた
)
へ、
俗
(
ぞく
)
の
否
(
ひ
)
とする
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
去
(
さ
)
る。
其
(
そ
)
の
政
(
まつりごと
)
を
爲
(
な
)
すや、
善
(
よ
)
く
禍
(
わざはひ
)
に
因
(
よ
)
つて
福
(
さいはひ
)
と
爲
(
な
)
し、
敗
(
やぶ
)
れを
轉
(
てん
)
じて
功
(
こう
)
と
爲
(
な
)
し、
(二六)
輕重
(
けいぢう
)
を
貴
(
たつと
)
び、
權衡
(
けんかう
)
を
愼
(
つつし
)
めり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
〔譯〕
臨時
(
りんじ
)
の
信
(
しん
)
は、
功
(
こう
)
を平日に
累
(
かさ
)
ぬればなり。平日の信は、
効
(
こう
)
を臨時に
收
(
をさ
)
むべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
吟味
(
ぎんみ
)
致したりと申せ
共
(
ども
)
全くは左樣には
非
(
あら
)
ざるべし其方が心付しに
相違
(
さうゐ
)
有
(
ある
)
まいな其方
重役
(
ぢうやく
)
の身を思ひ
功
(
こう
)
を他に
讓
(
ゆづ
)
る心なるべし予が
眼力
(
がんりき
)
によも相違は有るまじと
再
(
さい
)
三
仰
(
おほせ
)
らるゝに越前守
恐
(
おそ
)
れながら
言葉
(
ことば
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
梅干
(
うめぼし
)
の
功
(
こう
)
春 第五十 梅干の功
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
その一つの方法を
聖道門
(
しょうどうもん
)
といい、その一つの方法を浄土門というのでありますが、目的とするところは、いずれも、この
娑婆
(
しゃば
)
世界にあって、
行
(
ぎょう
)
を立て、
功
(
こう
)
を積みて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夫
(
そ
)
れ
(六九)
貴人
(
きじん
)
、
計
(
けい
)
を
得
(
え
)
て、
自
(
みづか
)
ら
以
(
もつ
)
て
功
(
こう
)
と
爲
(
な
)
さんと
欲
(
ほつ
)
するを、
説者
(
ぜいしや
)
與
(
あづ
)
かり
知
(
し
)
れば
則
(
すなは
)
ち
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
(七〇)
彼
(
かれ
)
顯
(
あらは
)
に
出
(
い
)
だす
所
(
ところ
)
の
事
(
こと
)
有
(
あ
)
り、
廼
(
すなは
)
ち
自
(
みづか
)
ら
以
(
もつ
)
て
也故
(
たこ
)
と
爲
(
な
)
すに、
説者
(
ぜいしや
)
與
(
あづ
)
かり
知
(
し
)
れば
則
(
すなは
)
ち
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
軍師
(
ぐんし
)
の
威命
(
いめい
)
おこなわれず、命令が二
途
(
と
)
からでて、たがいに
功
(
こう
)
をいそぐこと、兵法の
大禁物
(
だいきんもつ
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ことに
伊那丸
(
いなまる
)
は、竹童かえるの声をきくと、みずから
幔幕
(
まんまく
)
をしぼってそれへ立ちいで、
人穴城
(
ひとあなじょう
)
いらいの
功
(
こう
)
を
称揚
(
しょうよう
)
して、手ずから
般若丸長光
(
はんにゃまるながみつ
)
の
脇差
(
わきざし
)
を
褒美
(
ほうび
)
として、かれにあたえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
浅慮者
(
あさはかもの
)
めがッ。これでまず
九仭
(
きゅうじん
)
の
功
(
こう
)
も
一簣
(
いっき
)
に欠いてしもうたわ。思えば、きさまの如き無謀
小才
(
こさい
)
なやつを大望の片腕とたのんだなどがすでに尊氏のあやまりだった。返す返すも残念な
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みなお次の
功
(
こう
)
といえる。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
功
(
こう
)
なき
関羽
(
かんう
)
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“功”の意味
《名詞》
(コウ)成し遂げた仕事。手柄。
(コウ)効果。
(コウ)経験・努力の蓄積。
(いさお)名誉ある功績。
(出典:Wiktionary)
功
常用漢字
小4
部首:⼒
5画
“功”を含む語句
功徳
功名
功績
成功
勲功
老功
功労
功驗
功力
神功
竣功
神功皇后
功名心
大成功
功果
功勞
千種有功
有功
功者
功名談
...