“成算”の読み方と例文
読み方割合
せいさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからあとは、彼のお芝居の上手下手です。そして、そのお芝居については、彼に十二分の成算せいさんが立っているのでありました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だが、息子のそれらの良質や、それに附随ふずいする欠点が、世間へ成算せいさん的に役立つかとあやぶまれるとき、また不憫ふびんさの愛がえる。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
官兵衛、おこと胸算用むなざんようでは、いったい幾日をもって、どれほどな人員をもって成し得ると考えておるか。ひとつ成算せいさんを聞かしてもらいたいが
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)