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成算
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せいさん
ふりがな文庫
“
成算
(
せいさん
)” の例文
それからあとは、彼のお芝居の上手下手です。そして、そのお芝居については、彼に十二分の
成算
(
せいさん
)
が立っているのでありました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
だが、息子のそれらの良質や、それに
附随
(
ふずい
)
する欠点が、世間へ
成算
(
せいさん
)
的に役立つかと
危
(
あや
)
ぶまれるとき、また
不憫
(
ふびん
)
さの愛が
殖
(
ふ
)
える。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
官兵衛、お
汝
(
こと
)
の
胸算用
(
むなざんよう
)
では、いったい幾日をもって、どれほどな人員をもって成し得ると考えておるか。ひとつ
成算
(
せいさん
)
を聞かしてもらいたいが
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今に見ろ、
彼奴等
(
あいつら
)
を根絶やしにして
呼吸
(
いき
)
の
音
(
ね
)
を
止
(
と
)
めて
遣
(
や
)
るからなんてワイ/\
云
(
いっ
)
たのは毎度の事であるが、
是
(
こ
)
れとても
此方
(
こっち
)
に
如斯
(
こう
)
と云う
成算
(
せいさん
)
も何もない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この
成算
(
せいさん
)
があったので、龍太郎は四日のあいだに、四百の兵を引きうけた。そして、その
機智
(
きち
)
が、意外に大きな
功
(
こう
)
をそうした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
明智ともあろうものが、
成算
(
せいさん
)
がなくて、こんなに悠長に構えている筈はないと思ったからだ。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
何ら、
成算
(
せいさん
)
のない勝頼は、
二連木
(
にれんぎ
)
や
牛窪
(
うしくぼ
)
などの部落を放火して、いたずらに
示威
(
じい
)
して廻っただけであった。吉田城へはかからなかったのである。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ゆったりとした腹中にその損失を
償
(
つぐの
)
うて余りある或る
成算
(
せいさん
)
がすでにできたかのような感を周囲の旗本にもいだかせた。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ひと事のような顔されるが、それどころではおざるまい。大変な確約を結ばれて、犬千代ですら、陰ながら憂いにたえない。おぬしのことゆえ、充分、
成算
(
せいさん
)
はあってのことだろうと思うが」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「奇計はございませぬ。ただいささか、
成算
(
せいさん
)
はござりますが」
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ウム、なにかおまえに、
成算
(
せいさん
)
があるか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“成算”の意味
《名詞》
成功する見込み。
(出典:Wiktionary)
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
算
常用漢字
小2
部首:⽵
14画
“成”で始まる語句
成
成程
成就
成行
成敗
成人
成仏
成長
成立
成功