“十色”の読み方と例文
読み方割合
といろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十人十色といろかもしれないが、私は家族の飯ごしらえもして、洗濯から掃除もたいてい自分でやっている。少しもわずらわしいとは思わない。
平凡な女 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
十人十色といろの諺のあることは知っているらしいが、各自の趣味と見識とはその場合場合に臨んでは、忍んでこれを棄てべきものと思っているらしい。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
猫の社会に這入はいって見るとなかなか複雑なもので十人十色といろという人間界のことばはそのままここにも応用が出来るのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)