“といろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
十色90.0%
十種10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猫の社会に這入はいって見るとなかなか複雑なもので十人十色といろという人間界のことばはそのままここにも応用が出来るのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十人十色といろというて、いつの世にも、一人一人で考えが違い、早く開ける人もあり、おそくまで開けぬ人もあるから、他人の思惑を気遣うていては、いつまで待っても、改善の時期は来ない。
改善は頭から (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
ところが十人十種といろ、ある人は天狗てんぐはなしを、ある人はきつねの話を、またある人はお化けのお話を、ある人は霊魂のと申されまして、なにを話してよいやら一向分かりませぬから
妖怪談 (新字新仮名) / 井上円了(著)