“後月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとげつ80.0%
あとつき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土饅頭の下に眠っているのは、後月あとげつのちょうど今日、兄十兵衛の木剣のために、道場でただ一打ちに撃殺うちころされた浪人の綾部大機の亡骸なきがらだった。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文「えー……それは知らねど……どうも思い掛けない、何時いつのことで……フーン後月あとげつ二十七日のに桜の馬場において何者に」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
老人、あの当時、……されば後月あとつき、九月の上旬。上野辺のある舞台において、初番に間狂言あいきょうげん那須なすかたり。本役には釣狐つりぎつねのシテ、白蔵主はくぞうすを致しまするはず
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぬる後月あとつきの二十四日以後、海津の城に入って、悉皆しっかい戦備をととのえ、かてを満たし、万全を期してなお動かず、飽くまで、お味方を長陣にませ、ひとたび虚あらば、電撃一挺
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)