“間狂言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいきょうげん60.0%
アヒキヤウゲン20.0%
ツヴィッシェンシュピール20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人、あの当時、……されば後月あとつき、九月の上旬。上野辺のある舞台において、初番に間狂言あいきょうげん那須なすかたり。本役には釣狐つりぎつねのシテ、白蔵主はくぞうすを致しまするはず
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石橋の方でも、間狂言アヒキヤウゲンの仙人の這入つて後、して・つれで文殊と獅子とが現れてよいはずだが、何時の間にか、獅子だけがはたらくことになつたのである。
獅子舞と石橋 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
クリヴォフ夫人に帰納されていった法水の超人的な解析も、この底知れない恐怖悲劇にとっては、たかが一場の間狂言ツヴィッシェンシュピールにすぎなかったのである。法水は、静かに受話器を置いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)