“金座”の読み方と例文
読み方割合
きんざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へえ、そうなんで。……あッしどもは、くわしいことは知りませんが、なにか、金座きんざにどえらい間違いがあったんだそうで……」
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
金座きんざの勘定役といふと、今の日本銀行の重役で、その住居、調度、奉公人の數など、目を驚かすばかりの豪勢さです。
五百の兄広瀬栄次郎がすでに町人をめて金座きんざの役人となり、そののち久しくかね吹替ふきかえがないのを見て、また業をあらためようとした時も、抽斎はこのこうを引いてさとした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)