こう)” の例文
ところが、こうの親切や差入れ物も、やがてぷッつり絶えてしまった。総督方の監視かんしは水もらさぬ手を打って、それを出来なくしていたらしい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「本当にねえ、こうおじさんのお蔭で旨く行きましたよ」
(新字新仮名) / 魯迅(著)
が、有態ありていに申します。自分は真定州の生れで、苗字はもう、名はこう、あわせて孟康もうこうといい、本職は船大工で、それも大江たいこうを上下するような大船造りが得意です。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)