“康衢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうく80.0%
かうく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その点で日本とギリシャとは性質は全く異っても美の世界に於ける二つの大道康衢こうくを成すものである。
美の日本的源泉 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
小家の間の小道を上りて久堅町ひさかたまちより竹早町たけはやちょうの垣根道を過ぐるにかつて画伯浅井忠あさいちゅうが住みし家の門前より、数歩にして同心町どうしんちょう康衢こうくに出づ。電車砂塵をいて来徃らいおうせり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
或るときは共に地下の古市に遊ぶに、康衢かうく屋舍悉く存じて、往來織るが如く、その殷富いんぷ豐盛なること、ふみ讀む人の遺蹟を見て説き聞かするところに増したり。