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工
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こう
ふりがな文庫
“
工
(
こう
)” の例文
湯は
槽
(
ふね
)
の四方に
溢
(
あぶ
)
れおつ、こゝをもつて此
湯
(
ゆ
)
温
(
ぬる
)
からず
熱
(
あつ
)
からず、天
工
(
こう
)
の
地
(
ち
)
火
(
くわ
)
尽
(
つく
)
る時なければ
人作
(
じんさく
)
の湯も
尽
(
つく
)
る
期
(
ご
)
なし、見るにも
清潔
(
せいけつ
)
なる事いふべからず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
第十二 学者雪ニヨリテ理学ノ諸支ヲ悟り詞人画工ニ至ルマデ
詩賦
(
しふ
)
ノ
工
(
こう
)
ヲ添ヘ山川ノ美景ヲ
図
(
ず
)
セシム
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
石垣の修築は、幕府の干渉がやかましいものだが、阿波守は、わずかな河川の修復を口実にして大胆にこの
工
(
こう
)
を起こした。しかもそれは大がかりな城廓の手入れらしい。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
近来日本人は土木の
工
(
こう
)
を起すごとに
力
(
つと
)
めて欧米各国の建築を模倣せんとしているが、私の目にはいまだ一ツとして寺観の屋根を仰ぐが如き雄大なる美感を起させたものはない。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
其
(
そ
)
の
宗室
(
そうしつ
)
を
會
(
くわい
)
して、
長夜
(
ちやうや
)
の
宴
(
えん
)
を
張
(
は
)
るに
當
(
あた
)
りては、
金瓶
(
きんべい
)
、
銀榼
(
ぎんかふ
)
百餘
(
ひやくよ
)
を
陳
(
つら
)
ね、
瑪瑙
(
めなう
)
の
酒盞
(
しゆさん
)
、
水晶
(
すゐしやう
)
の
鉢
(
はち
)
、
瑠璃
(
るり
)
の
椀
(
わん
)
、
琥珀
(
こはく
)
の
皿
(
さら
)
、いづれも
工
(
こう
)
の
奇
(
き
)
なる
中國
(
ちうごく
)
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
てこれあらず、
皆
(
みな
)
西域
(
せいゐき
)
より
齎
(
もたら
)
す
處
(
ところ
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
是等の動詞の用法は海彼岸の文学の
字眼
(
じがん
)
から学んだのではないであらうか? 字眼とは一字の
工
(
こう
)
の為に一句を
穎異
(
えいい
)
ならしめるものである。例へば下に引用する
岑参
(
しんしん
)
の一聯に
徴
(
ちよう
)
するがよい。
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
湯は
槽
(
ふね
)
の四方に
溢
(
あぶ
)
れおつ、こゝをもつて此
湯
(
ゆ
)
温
(
ぬる
)
からず
熱
(
あつ
)
からず、天
工
(
こう
)
の
地
(
ち
)
火
(
くわ
)
尽
(
つく
)
る時なければ
人作
(
じんさく
)
の湯も
尽
(
つく
)
る
期
(
ご
)
なし、見るにも
清潔
(
せいけつ
)
なる事いふべからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“工”を含む語句
工場
工合
画工
工夫
細工
大工
勧工場
石工
竣工
鍛工
工匠
工廠
蝋細工
職工
工事
寄木細工
砲兵工廠
工人
腹工合
女工
...